【海外発!Breaking News】歩道の段差で転倒「豊胸インプラントが崩れた」 市を訴えた70歳女性が勝訴 市に約964万円の支払い命令(米)
TechinsightJapan / 2017年12月14日 20時0分
![【海外発!Breaking News】歩道の段差で転倒「豊胸インプラントが崩れた」 市を訴えた70歳女性が勝訴 市に約964万円の支払い命令(米)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_453228_0-small.jpg)
苦痛を感じたら何でも訴訟に持ち込もうとするアメリカ。外で怪我をした場合、行政が悪いとして市民が連邦政府、州、郡、市町村を訴えるケースは実に多い。また新たな話題がカリフォルニア州から飛びこんできた。ダメージを受けたものが美容整形外科医により詰め込まれたバストのインプラントであっただけに、是か非かと物議を醸している。
その民事裁判は、サンディエゴ市のシンシア・ヘッジコックさんという70歳の女性が市に対して訴えたもの。2015年、シンシアさんはモーレル・ストリートの市が管理する歩道を歩いていて6.3cmほどの段差につまずき転倒、胸を強打した。彼女は20年ほど前に豊胸手術を受けており、その1週間後から両胸が痛むようになり病院へ向かった。胸に詰められたシリコンがダメージを受けて治療を受けたといい、「どうしてくれるんですか。すべての原因は歩道の段差にあります。管理する市が点検も修繕もなおざりにしているせいです」というのがシンシアさん側の主張であった。
対する市は越年の状況から考えて「遅かれ早かれそのインプラントは交換時期にあったのでは」と疑問を投げかけており、シンシアさんが当日そこを歩いていたという目撃証言も証拠もない上に、その少し前に滞在していたハワイでも転倒していた事実を突き止めたことから、彼女に損害賠償金を支払うことは市民の血税を無駄にすることにつながるとして頑なな姿勢を示していた。
『ロサンゼルス・タイムズ』が伝えたところによれば、その裁判がこのほど結審してシンシアさんが勝訴したもよう。法廷では医師の診断結果などシリコン破損の事実を確認できるものも示され、市は彼女に損害賠償金など約85,000ドル(約964万円)を支払うよう命じられた。内訳はインプラント修復のための手術を含む医療費19,900ドルと、心身両面に与えた苦痛に対する慰謝料65,000ドルであるという。市の顧問弁護士であるマーラ・エリオットさんは、上訴について現在検討中としている。
ちなみにシンシアさんの夫ロジャー・ヘッジコック氏(71)は、1983年に第30代サンディエゴ市長に就任したが、1983年の市長選挙において不正に資金を調達した疑いで有罪判決につき辞任していた。夫妻はますます市や市民を敵に回した、そんな印象が否めない一件である。
画像は『WorldWide Weird News 2017年12月10日付「Woman gets $85,000 from city after broken sidewalk ruptured her breast implants』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
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