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【海外発!Breaking News】逃げ場のない豪華客船の旅 「ロイヤル・カリビアン」で300名超が嘔吐下痢症

TechinsightJapan / 2017年12月18日 17時17分

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豪華クルージングの旅を提供してきた米国大手の「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」において、カリブ海クルーズのある豪華客船に乗っていた300名を超す客がノロウイルスが原因とみられる嘔吐下痢症を発症し、米フロリダ州の港に戻ったことがわかった。『Cruise Law News』ほかが伝えている。

多くの乗客がノロウイルスが原因とみられる下痢嘔吐症を発症したのは、ロイヤル・カリビアン社の豪華客船「インディペンデンス・オブ・ザ・シーズ(Independence of the Seas)」号。フロリダ州フォートローダーデールのポート・エヴァーグレイズ港を11日出港し、カリブ海を5泊で巡る旅を終えて帰港した。Twitterなどには船内のものものしい消毒作業の写真が投稿され、豪華クルーズの旅の夢が壊れるなどと話題を呼んでいる。

その客船には乗客乗員合わせて5千名以上が乗っており、胃腸の異常症状に見舞われたのは乗客のうち少なくとも332名。乗船している医療スタッフが投薬など治療にあたったという。もちろん今後の感染性胃腸炎の対策により一層の力を注ぐとしているが、帰港後にメディアの取材に応じた乗客らは発症者の数も多く症状が重い者もいたうえ、医療スタッフが手薄であったことを指摘しており、実際の発症者はもっと多かったのではと報じるメディアもある。

ロイヤル・カリビアン社の豪華客船における感染性胃腸炎の発症は今回ばかりではない。先月には「アンセム・オブ・ザ・シーズ(Anthem of the Seas)」号で同様の流行に見舞われ、4,905人の乗客乗員のうち98人が発症。「それでも発症率は1.9%です」と“わずか”な印象を強調していた。

米・疾病予防管理センター(CDC)ではこうした豪華客船に関し、旅程の間に乗客乗員の2%を超える感染症の発症があった場合は入港前にその旨を船舶衛生プログラム(VSP)に報告するよう義務付けている。また3%以上の発症や救急医療の要請があった場合には、同センターがウェブサイトにその事実を掲載。そのため、発症率を低い値に抑えることにクルーズ会社が敏感にならざるを得ないことがわかる。

船内に業者が搬入する飲食物においてノロウイルスが検出されることはなくとも、調理師ほか従業員の手指にウイルスが付着していたり、感染に気づかない者が乗り込めば船内での流行は防ぎようがない。たとえCDCが関与しても感染源を突き止めること、あるいはクルーズ会社に過失があるとして責任を追及することは実は至難の業であるという。

画像は『Cruise Law News 2017年12月16日付「Norovirus of the Seas」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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