【海外発!Breaking News】ゴミを楽器にして演奏 子供達への環境教育プロジェクトが好評(レバノン)
TechinsightJapan / 2017年12月29日 15時4分
内外の不安定な政情などから様々な環境問題を抱えるレバノンの首都ベイルートで、アートを中心としたプロジェクトを通じて小学生達にゴミ問題について考えてもらおうという試みが行われた。約3か月にわたったプロジェクトの閉会式では、プラスチック容器や空き瓶などのゴミで作られた楽器を使い人気の楽曲を子供達が演奏する場面も見られた。
レバノンのNGO「レッドオーク(Red Oak)」が主導したこのプロジェクト『Up-Cycling for Hope』は国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの支援を受け、レバノンの教育・高等教育省と共同でベイルートの公立小学校7校に通う児童1200人を対象に行われたものである。
ベイルート・アメリカン大学の哲学講師や彫刻家としての顔を持つレッドオーク設立者のNadine Abou Zaki氏は、同団体の目的について「教育や芸術、文化を通して、地球における様々な問題の解決や新しいアイデアの育成を目指している」と説明する。
『Up-Cycling for Hope』の企画の1つは、子供達にゴミを楽器にして演奏してもらうというものであった。そうすることで、ただ単にゴミ袋のスペースを埋めていただけの空のペットボトルでさえも何かの役に立つことを子供達に気づいてもらい、さらに地球全体における環境問題を意識してもらおうというのがレッドオークの意図するところであった。
このプロジェクトが与えた影響はとても大きかったようで、Abou Zaki氏は子供達の変化をこのように明かしている。
「普段捨てていた物を大切に扱うようになりました。皆それで何か別の物を作ることができると分かったからです。」
今月19日のプロジェクトの閉会式では、『Up-Cycling for Hope』の集大成として参加した児童達による“楽器”演奏が行われた。
参加校の1つ、サルマ・アル=サイエフ校(Salma al-Sayegh)に通う10歳の児童らは、レバノン出身の有名歌手ファイルーズ(Fairuz)の楽曲『Bint al-Shalabiya(シャラビーヤの少女)』を演奏したのだが、ニュースサイト『The Daily Star』が「この曲がプラスチックボトルやガラス瓶で演奏したと分かる人はそういないだろう」と称賛したほどであった。
また閉会式では演奏のほか、児童らが通う学校の運動場を飾るためにプラスチック製ボトルや紙筒などのゴミを材料にした大きな壁画も披露された。
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