【エンタがビタミン♪】尺八の奇才・山本邦山ベストセレクション“文化庁芸術祭賞 レコード部門”大賞に決定

TechinsightJapan / 2017年12月31日 14時30分

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文化庁による『平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞』が決定し12月27日に発表された。関東・関西で行われた演劇41件、音楽42件、舞踊34件、大衆芸能57件の参加公演及びテレビ・ドラマ18作品、テレビ・ドキュメンタリー41作品、ラジオ30作品並びにレコード33作品の参加作品から高い独創性や企画性などを基準として部門ごとに審査が行われて選ばれたものだ。

演劇部門大賞に関東参加公演の部『こまつ座:「きらめく星座」の成果』・関西参加公演の部『九代目松本幸四郎:「AMADEUS」における演技』、音楽部門大賞に関東参加公演の部『善養寺惠介:「善養寺惠介 尺八演奏会」の成果』・関西参加公演の部は該当なし、舞踊部門大賞に関東参加公演の部『石井智子:「石井智子スペイン舞踊団公演」の成果』・関西参加公演の部は該当なし、大衆芸能部門大賞は関東関西とも該当なしだった。

テレビ・ドラマ部門大賞は『日本放送協会:特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」』、テレビ・ドキュメンタリー部門大賞は『名古屋テレビ放送株式会社:メ~テレドキュメント「防衛フェリー ~民間船と戦争~」』、ラジオ部門大賞はドキュメンタリーの部で『株式会社 CBCラジオ:「1/6の群像」』、レコード部門大賞は『一般社団法人 和傳社:「冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉」』が選ばれた。

このなかでレコード部門大賞に決定した『冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉』に注目したい。

山本邦山氏は都山流尺八演奏を父 山本鵬山に手ほどきを受け、都山流中西蝶山に師事する。尺八演奏家のみならず作曲家としても活躍、古典から現代邦楽まで優れた演奏や作品を残した。

1967年にはニューポートジャズフェスティバルで原信夫シャープス・アンド・フラッツのライブにゲスト出演、当時としては斬新な尺八によるジャズ演奏が世界から注目される。その後もジャンルにこだわらずジャズやボサノバ、クラシックなどとの融合に挑戦し続け尺八によって邦楽の可能性を広げた功績は偉大だ。

1996年に東京藝術大学客員教授に就任、2002年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、その後も紫綬褒章受章、旭日小綬章受章、日本芸術院賞・恩賜賞を受賞する。さらなる活躍を期待されながら2014年2月10日、病院で76歳の人生に幕を閉じた。「和楽器の貴公子」のニックネームで知られる尺八演奏家・藤原道山(45)は14歳で山本邦山氏に師事しており、他にも多くの若手を育ててきた。

『冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉』は2016年12月5日にリリースされた5枚のディスクからなるベストセレクションだ。邦山会の田辺洌山が企画プロデュースを手掛けスペースシャワーミュージックが制作した。『尺八・フルート二重奏曲「阿吽十文字」』、『≪六段≫の主題にもとづく即興』から『マシュ・ケ・ナダ』『枯葉』といったポピュラーに『乱れ』『尺八二重奏曲「竹」』などその歴史が詰まっている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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