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【海外発!Breaking News】医師ら「過去25年で最悪のケース」 髄膜炎で四肢切断した1歳児、退院へ(英)

TechinsightJapan / 2018年1月8日 21時56分

「いつも崖っぷちに立たされている気分でした。次に何が起こるのか全く予想できない状態の中で、医師からは次々とネガティブな告知を聞かされました。現実を見なければならないと分かっていても、親としては我が子への希望を捨てたくはないのです。」

キアちゃんが入院して以来、ヴィッキーさんはほぼ病院で付きっきりの生活を過ごしており、ポールさんは2人の子供ケイデン君(8歳)とエルシーちゃん(4歳)の育児と家事を一切に引き受けてきた。ほぼ仕事ができない状態のポールさんは不本意だが他に選択肢はなく、現在はベネフィット(生活保護手当)に頼っていることを明かしている。

「あの日の夜を思い出す度に吐き気がします。まるで悪い夢を見ていてもう二度と目覚めないような気持ちです。キアの命だけでなく、私たちの命もバラバラに引き裂かれてしまったような感じです。一日も早く普通の生活に戻りたいという気持ちがありますが、今はただキアの命が助かったことが何より大切で、生き続けてほしいと願っています。」

このように語るポールさんだが、ヴィッキーさんとともにNHS(英国民保健サービス)の髄膜炎予防接種のプログラムに不満を露わにし、現在は署名活動を行っている。実はイギリス国内で2015年から2016年の間に、1歳未満の赤ちゃんがC群髄膜炎菌に感染した例はわずか1件であったことからNHSは2016年7月、C群髄膜炎菌の予防接種時期を生後3か月から12か月に引き上げた。もし変更がなされていなければ、キアちゃんは生後3か月になった時点で予防接種が可能だったのである。誕生日を迎える12月に予防接種を受ける予定になっていたが、数か月前に不運にもC群髄膜炎菌に感染してしまったことで夫妻は「予防接種時期を戻すべきだ」と訴えている。

12月に病院のベッドで1歳の誕生日を迎えたキアちゃんは、キャンドルを立てたケーキで誕生日を祝ってもらったが、クリスマスも残念ながら家族と自宅で過ごすことができなかった。皮膚移植のためにあと数か月は入院が必要なキアちゃんだが、ようやく医師と退院後のプランやリハビリについて話し合いを持つ段階までくることができた。両親は医師に何と言われようと、キアちゃんの回復を信じているという。今後は、成長とともにキアちゃんは車椅子生活になることから広い家に引っ越さなければならないようで、一家へのサポートのために設置された寄付金サイト「JustGiving」のアカウントには、36,000ポンド(約550万円)以上の寄付金が集まっている。

画像は『real fix 2018年1月2日付「Family Of Meningitis-Struck Baby Begin New Year With New Hope As They Prepare To Bring Their “Little Fighter” Home」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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