【海外発!Breaking News】「障がい者に見えないから」 空港スタッフ、難病を抱える女性の介助を拒否(英)
TechinsightJapan / 2018年1月12日 6時0分
目に見えない障がいを抱える人は周囲の理解を得ることが困難であることが多く、日々葛藤している。このほど英ロンドンに暮らす女性が事前に介助リクエストを入れて航空券の予約をしたにもかかわらず、空港でひとりの女性スタッフに酷い仕打ちを受けた。『BBC News』『The Independent』など複数の英メディアが伝えている。
ロンドン東部に住むナタリー・オールポート=グランサムさん(23歳)は、フランス人の恋人と一緒に彼の家族を訪れるためロンドン・スタンステッド空港からニース行きの12月31日の便を11月5日に予約した。
ナタリーさんは、慢性的な痛みがあり関節が脱臼しやすいため行動が制限される遺伝性疾患「エーラス・ダンロス症候群」と、立位へ体を動かした際に心拍数が上昇し失神や激しい眩暈を生じる「体位性頻脈症候群(Postural orthostatic tachycardia syndrome、POTS)」、先天異常による結合組織病の「マルファン症候群」を抱えている。見た目には非常にわかりにくいこれらの遺伝性疾患を持つ彼女は普段、公共交通機関を利用する時には障がい者カードを携帯し、遠くまで歩くことが困難なため車椅子を使用している。そこで今回もアイルランドの格安航空会社「ライアンエアー」の航空券予約時に、スタッフの介助が必要であることを添えた。
介助の事前予約時には「自身の車椅子を持ってくる必要はない。空港で貸し出す」との記載があったため、ナタリーさんは「ゲートまで車椅子を貸してほしい」ということと「手荷物を機内へ持ち運んでほしい」という点をリクエストした。
そして搭乗日当日の朝、ロンドン・スタンステッド空港に恋人と到着したナタリーさんは空港スタッフから車椅子を貸し出してもらった。恋人に車椅子を押してもらいゲート近くのラウンジまで行ったナタリーさんは、そこで車椅子からソファに移動した。その時、男性スタッフは車椅子を再び持ってくると言い、その場から持ち去ってしまった。しかし搭乗時になっても車椅子が戻って来なかったため、ナタリーさんはゲートまで5分以上の距離を歩かなければならなかった。
チェックイン時にはカウンタースタッフから「ゲートではリフトが利用不可なので、階段を上る時にはスタッフが介助する。手荷物も機内まで運ぶ」と言われたため、ナタリーさんはゲートにいる空港スタッフに改めて事前予約していたリクエスト2件を伝えた。ところがその女性スタッフは、このように言い放ったのだ。
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