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【海外発!Breaking News】ダム貯水量残りわずか 南ア・ケープタウン4月中旬に水が完全に枯渇か

TechinsightJapan / 2018年1月27日 14時0分

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昨年の春頃から、“降水量が少ないせいで干ばつによる水不足が起きている。今後も深刻化が懸念される”と大きく報じられていた南アフリカのケープタウン市。パトリシア・デ・リール市長がこのほど記者会見を開き、今の同市の状況について「100年に1度の危機に陥っている」と表現した。今年4月には水が完全に枯渇してしまう不安があるというのだ。英メディア『Metro』ほかが伝えている。

こちらでも昨年、南ア・ケープタウンが抱える水不足の問題と各宗教(イスラム、キリスト、ヒンドゥー、ユダヤ、仏教ほか)による雨乞いの儀式や事故の話題などをいく度かお伝えしていた。昨年5月下旬にダムの貯水量が20.7%という危機的な状況に陥ったことを受け、市は6月から制限レベルを“4”に引き上げて水の使用は飲料、調理用、必要最低限の洗浄に限るとし、庭の水やり、プールへの給水、洗車などは禁止となった。シャワーは1人2分以内。水洗トイレには雨水、風呂の残り水、食器を洗った水などを再利用する、などと定められていた。

こうして市民4百万人を対象にした一大節水態勢が整ったが、下水を飲んで体調を崩す者が現れた一方で、毎日1人あたり水の使用は87リットルまでという現在の規則を守っている人は41%しかいなかったことも分かった。さらに今ケープタウン市は乾期(10月~3月)にあり、貯水ダムの水位は枯渇に向かう一途である。そんなことを受けて先週パトリシア・デ・リール(Patricia de Lille)市長は記者会見を開き、各水道栓の蛇口から水が一滴も出なくなる日を“Day ZERO”と称し、以下のような内容で警戒を呼び掛けた。

「現在ダムの貯水量は27.2%で使用可能なのは17.2%。“Day ZERO”は間近に迫っています。当初それは4月22日頃ではないかと考えられていましたが、このままでは4月12日にもその可能性があります。」

「2月1日からは制限レベルが“6B”に引き上げられ、1日あたりの水道使用量の上限を1人50リットルまでに減じ、大量に水を使用するホテルにも再利用を義務付けます。」

「貯水量が13.5%に陥れば、市民は毎日1人あたりの使用料が25リットルまでと制限され、大きな容器を手に市内200か所の給水所に通い、並ばなければなりません。市としてはその日を1日でも先に延ばしたいと考えており、市民にはさらなる協力を求めたい。」

これに協力しない違反者に対しては罰則として通常よりかなり高い水道料金を支払わせるとも報じられており、ホテルのほかにジム、プール、サウナなども相次いで休業を強いられているもようだ。豊かな自然と美しいビーチリゾートを擁する観光地としても人気であったケープタウン。観光産業の減収は南アフリカとしても相当の痛手であろう。

画像は『IFLScience 2018年1月18日付「Cape Town Will Run Out Of Water In Fewer Than 100 Days」(A G Baxter/Shutterstock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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