【海外発!Breaking News】孫のために学校まで毎日4往復 車椅子を押して歩く76歳祖母(中国)<動画あり>
TechinsightJapan / 2018年2月11日 21時44分
中国では、両親の離婚や親の出稼ぎが原因で祖父母が親代わりとなって孫の面倒を見ているという貧困家庭が少なくない。このほど広西チワン族自治区に暮らすある家族が中国メディア『環球時報』をはじめ『The Independent』『Oddity Central』などで伝えられた。76歳になる祖母が障がいを抱える9歳孫の世話を一手に引き受けているという。
広西チワン族自治区に住む76歳のシ・ユイングさん(Shi Yuying)はこの4年間、家から孫の学校まで毎日車椅子を押して24kmもの距離を歩いている。
孫のジアン・ハオウェン君(Jian Haowen)は脳性麻痺を抱えている。2歳の時に歩き始めない我が子を心配した両親が医師に診せたところ、脳性麻痺であることが分かったそうだ。現在9歳になるジアン君は、24時間の介護を必要としている。
そんなジアン君を日々支えているのが、祖母のシさんだ。シさんによると、ジアン君の母親は息子の障がいが分かった数年後に離婚し、それ以降何回か再婚を繰り返しているという。また父親はジアン君の治療費で借金を抱えており、その支払いと家族を養うために桂林市へ仕事を探しに出てしまった。そんな両親に代わって、シさんは毎日ジアン君の車椅子を押して家と学校を往復している。
家から学校までの道のりはおよそ3km。シさんは朝にジアン君を送って学校まで行き、その後家に戻る。そして正午に学校へジアン君を迎えに行き、一緒に自宅へ戻る。午後はジアン君を再び学校へ送って戻ると、夜になって最後のお迎えに行く。シさんは毎日家と学校を4往復し、歩く距離は約24kmになるというわけだ。はじめの頃、シさんは自転車に孫を乗せて押していたが、昨年7月に地元当局から車椅子を提供してもらってからは、毎日車椅子を押して歩いている。
さらに孫のための送迎を繰り返すだけでなく、少しでもジアン君の容態がよくなってくれるようにとあらゆる漢方薬を集め、四肢のマッサージをし、ジアン君を支えながらの歩行訓練もしている。「私が歩けるうちは、まだまだ頑張りますよ」と笑顔で語るシさん。一方のジアン君は算数が得意なようで、毎日祖母のサポートを受けながら勉学に励んでいるという。
このニュースを知った人々からは「この前、雪の中を通う男児に多くの寄付が集まったけど、この少年にも寄付してあげることはできないのかな」「このお婆ちゃん、尊敬するわ」「孫を思いやる気持ちで溢れているんだね」「動画を見て心が温かくなった」といった声があがっている。
画像は『Pear Video 2018年1月19日付「老太推脑瘫孙上学,每天8趟走48里路」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
メーデー連休の中国、国内小都市観光と日本観光が「爆売れ」―中国メディア
Record China / 2024年5月6日 17時0分
-
「SK-II」を使ったら肌に異常、養豚場で作られた偽物だった!―中国
Record China / 2024年5月1日 10時0分
-
中国とベトナムを結ぶ高速鉄道、着工なるか?―中国メディア
Record China / 2024年4月26日 8時0分
-
中国、ライブ販売で農村一変 12兆円市場、脱貧困に期待
共同通信 / 2024年4月20日 15時52分
-
南方5省・自治区、新エネ発電設備容量が初めて石炭火力発電を上回る―中国
Record China / 2024年4月15日 15時30分
ランキング
-
1やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月12日 7時0分
-
2「花はいらない。ウクライナがほしい」占領地の女性が守るもの 酒に下剤、見つかれば最後…命がけの抵抗を続ける理由とは
47NEWS / 2024年5月12日 10時0分
-
3イスラエル、ラファ住民に避難命令拡大 中部では医師2人死亡
AFPBB News / 2024年5月12日 15時36分
-
4ガザ北部で再び激しい地上戦=「ハマスが態勢立て直し」―パレスチナ人死者3万5000人
時事通信 / 2024年5月12日 20時24分
-
5遺族、当局監視下で慰霊 中国・四川大地震から16年
共同通信 / 2024年5月12日 19時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください