【海外発!Breaking News】病を患う双子の弟たちを救うため、4歳兄が骨髄ドナーに(米)
TechinsightJapan / 2018年3月13日 6時0分
移植のため、適合したドナーが現れるまで何年も待ち続ける患者は数多く存在する。しかし幸運にも、米ペンシルベニア州の一家は患者の家族の中に適合者がいた。このほど幼い双子の弟たちを助けるべく、真のスーパーヒーローとなったのは4歳の兄だった。米メディア『Philly.com』『Fox 5 NY』『PEOPLE.com』などが伝えている。
ペンシルベニア州フィラデルフィア南部に暮らすロビン・パウナルさん(31歳)とフィアンセのマイケル・デマーシさん(35歳)は、昨年10月14日に誕生した双子の男児サンティーノ君とジョバンニ君が原発性免疫不全症候群の「慢性肉芽腫症」を抱えていることを医師に告げられた。この疾患は切り傷などの些細な怪我からでも深刻な感染症を引き起こすと致命的になることから、重症者は早期に造血幹細胞移植が必要になるという。
ロビンさんとマイケルさんには4人の子供がいるが、長男ドミニク君(9歳)もこの疾患を持って生まれたそうだ。ドミニク君は1年間をフィラデルフィア子供病院で過ごしたが、外部ドナーからのさい帯血幹細胞移植を受けることができ、現在は元気に過ごしている。
1年間で50万人に1人、男児に多く発症しやすいとされているこの疾患は遺伝性とされ、母のロビンさんにその原因があることが検査で判明したが、ドミニク君の次に生まれたマイケルJr君(4歳)はこの疾患を持っていなかった。しかし予定外で妊娠した双子が2人とも長男と同じ疾患を抱えていたことを知り、ロビンさんとマイケルさんはドミニク君の例からその可能性があることを承知していたものの、やはり大きなショックを受けた。
地元の病院にて妊娠33週で誕生したサンティーノ君とジョバンニ君は、最初の5週間をNICU(新生児集中治療室)で過ごした。退院後はサンティーノ君が割礼から感染症を起こし、双子は揃ってドミニク君と同じくフィラデルフィア子供病院へ入院した。自宅で過ごしたのはわずか10日間ほどで、昨年11月からロビンさんは双子の子供たちに病院でつきっきりの生活を送っている。しかしわずかな感染が命を脅かすため、ロビンさんは病室でもマスクやガウンの着用は必須だ。
そのような中、双子たちの救いの神となったのが兄のマイケルJr君だった。病院側がマイケルJrと双子たちの骨髄の適合性を検査したところ幸運にもマッチし、3月8日にマイケルJr君の骨髄液がサンティーノ君とジョバンニ君に移植されることになった。移植が可能であることを両親から伝えられたマイケルJr君は、若干4歳であるにもかかわらず恐怖を一言も口にせず「弟たちを救ってあげたい」と伝えたという。
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