【海外発!Breaking News】瞼の筋肉を持たずに生まれた13歳少女 「人と異なるところが好きだから」と手術を拒否(英)
TechinsightJapan / 2018年3月30日 21時47分
瞼の筋肉が欠損しているという稀な疾患を持って生まれた女児は、幼い頃から常に周りにジロジロ見られ、心無い発言をされることが多かった。2度の手術を経て、現在13歳になった少女は「他人と異なる自分が好きだから」と3度目となる予定の手術を拒否した。少女は英メディア『Mirror』で「この疾患のことをもっと世間に知って欲しい。ありのままの自分を受け入れている今の自分で幸せ」と語っている。
英ポーツマスのフェアラムに暮らすホリー・チッジーさん(13歳)は、瞼の筋肉がないため瞼が垂れ下がり、まばたきをすることが困難である非常に稀な先天性眼障害「眼瞼裂狭小・眼瞼下垂・逆内眼角贅皮症候群(眼瞼裂狭小症候群:Blepharophimosis ptosis epicanthus inversus syndrome、以下BPES)」を持って生まれてきた。
母のルーシーさん(44歳)は、ホリーさんが誕生後になかなか目を開けようとしなかったことから、どこかに異常があるのではと思ったが、助産師らが「2週間早く生まれたから心配しないでいいわよ」という言葉を信じていた。しかしクリニックにホリーさんの体重をはかりに行った時、ヘルスビジター(自宅を巡回する保健師)に「あら、目が残念なことになっているわね」と言われショックを受けた。
ルーシーさんは、夫ギャリーさん(45歳)と一緒にホリーさんをGP(一般クリニック)へ連れて行った。そして地元の病院で受けた検査の結果、BPESを患っていることが分かった。その後、ルーシーさんはネットを使って自身でも調べ、ロンドンにある眼科専門病院を見つけ、そこでホリーさんは2度にわたり手術を受けた。
1回目の手術はホリーさんが1歳3か月の時、一時的に瞼を持ち上げるアイリフト術だった。2回目は5歳の時、脚の筋肉を額に移植する永久的アイリフト術を行った。これは、額の筋肉を使って開瞼させるための手術だった。1回目の手術後には、これまで顎を突き出して物を見ていたホリーさんが、頭をまっすぐにしたままで見ることができるようになったので姿勢がかなり改善されたとルーシーさんは明かす。
「娘は視覚障害や失明の可能性もあると言われていましたが、今は視力に問題はありません。ただ、普通の人と同じようにはまばたきができないのです。3回目の手術として、涙管上部にある余分な皮膚を取り除くという整形手術をすすめられたのですが、『人と違っているところが好きだから』と娘は手術を拒否しました。」
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