【海外発!Breaking News】野生動物保護区のオーナー、手塩にかけて育てたライオンに襲われる(南ア)<動画あり>
TechinsightJapan / 2018年5月7日 13時47分
南アフリカ・リンポポ州のサバジンビというボツワナ国境近くにある町で、ライオンが人を襲うという恐ろしい事件が起こった。襲われたのは野生動物保護区「マラケレ・アニマル・サンクチュアリ」のオーナーであるマイク・ホッジさん(72歳)で、自身で育て上げた雄ライオンの“シャンバ(Shamba)”に襲われた。
マイクさんと妻クリスシーさんは1999年、イギリスのチェシャー州ウィルムスローから南アフリカへと移住した。ライオンをはじめチーターやトラなどネコ科の野生動物の保護に情熱を注いでいたマイクさんは、2003年にライオンを保護するためのファームを開拓、2010年には壮大な敷地を有する私設の動物保護区「マラケレ・アニマル・サンクチュアリ(Marakele Animal Sanctuary)」の一部を“ワイルドライフパーク”として観光客の受け入れを始めた。
このパークが人気になったのは、観光客が鉄格子で保護されているサファリカーに乗り、あらかじめ車の上に載せられたニワトリをシャンバらが貪り食う様子を間近で見ることができたからだ。
ライオンに心底ほれ込んだマイクさんは、最初に育てた“ニナ”は生後18か月まで自宅で一緒に寝るほどで、“シャンバ”も生まれた時からマイクさんが手塩にかけて育て、事故が起きた時には10歳の立派なライオンとなっていた。
シャンバがいる場所はフェンスで隔離されていたが、マイクさんはいつも車から降りてゲートを開閉していた。その間は他の従業員がフェンスの外に立ち、シャンバがマイクさんに近づかないよう見張っていたために問題が起きたことはなかった。
事故が起こった4月28日も、マイクさんはサファリカーに観光客を乗せてシャンバのいるフェンス内に入り、一通り見学を終えると車を降りた。しかしこの日のシャンバは、マイクさんが背を向けて車の方へ歩き始めると、なぜか向きを変えてマイクさんに突進していった。
シャンバはその後、マイクさんの首の部分をくわえるともの凄い勢いで草むらまで引きずっている。動画ではマイクさんが動いている様子はない。背後では「なんということなの、誰か助けて!」という女性の声が聞こえ、男性の「撃て」という叫び声の直後、銃声が何度も轟いた。
マイクさんは顎や首に重傷を負ったものの命に別状はなく、容体は安定しているようだ。だがシャンバはその場で銃殺されており、家族のように育ててきたシャンバに襲われたショックもあってひどく心を痛めているという。
観光客の撮ったこの動画はソーシャルメディアで拡散中だが、これを見た人からは「恐ろしい」「育てたライオンに襲われるなんて…」といった声のほかに「よくカメラを回せたな」「なぜシャンバが銃殺されなければいけないのか」「野生動物を金儲けに利用するからこんなことになるんだ」といった批判的な声もあがっている。
画像は『The Sun 2018年5月2日付「‘HE’S DEVASTATED’ Brit safari park owner Mike Hodge savaged by lion mourns big cat Shamba’s death after raising it from a cub」(IMAGE: MARAKELE ANIMAL SANCTUARY)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
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