【海外発!Breaking News】クローン病の女性、ZARAに駆け込むもスタッフからトイレ使用を拒否される(英)
TechinsightJapan / 2018年5月14日 21時6分
目に見えない病を抱えている人にとって、普段通りの生活を送るために周りの理解は欠かせないものだ。しかしこのほど英バーミンガムでクローン病を患う女性が早急にトイレ使用を必要とするも、店のスタッフから拒否されてしまった。女性はソーシャルメディアや英メディアで「助けを必要としている人を見たら、トイレを貸すぐらいの親切さを持ち合わせてほしい」と訴えた。『Birmingham Live』『Mirror』『BBC News』などが伝えている。
バートン・アポン・トレントに住むヴィッキー・プライムさん(32歳)は、2013年にクローン病と診断された。この炎症性腸疾患は消化器系のあらゆる部分に影響を及ぼし、重い下痢や血便を生じさせ、激しい疲労を引き起こすとされる厄介な病だ。
ヴィッキーさんは2年前にストーマ(人工肛門)を造設したが、1年前にストーマを閉鎖し小腸と結腸が繋がった。しかしまだ腸が正常な機能を取り戻してはおらず、突発的な腹痛に襲われれば排便の急を要する。普段ヴィッキーさんは症状が記された医療カードを携帯しているが、4月27日は自宅に置いたまま外出してしまった。
バーミンガムのブルリングで恋人のデイビッドさんと買い物を楽しんでいたヴィッキーさんは、ZARA店内で急な腹痛に襲われた。普段はバーミンガム・シティ大学のマーケティング課に勤務しているためZARAの近くにショッピングセンターがあることを知っていたが、建物の何階にトイレがあるのかまでは知らず、トイレを探し回っている間に粗相をすることだけは避けたかった。そこで急いでZARAのスタッフにトイレ使用の許可を求めたのだが、ヴィッキーさんの苦しみなどまるで理解できない様子で「あなたが使えるトイレはここにはない」とそれを拒否した。ヴィッキーさんは非情な対応のスタッフにショックを受けながら、店内の男性服を見ているデイビッドさんに電話をし、購入予定だった洋服をそのまま置いてトイレを探すために店を出た。なんとかトイレが見つかり間一髪のところで粗相を免れたものの、全身からは汗が吹き出し涙ぐむほどの苦難を強いられた。当時の心境をヴィッキーさんはこのように語っている。
「過去にも急な腹痛に襲われて、トイレに間に合わず粗相をした経験がありました。その時のお店のスタッフたちはとても親切に対応してくれたのですが今回、ZARAのスタッフの対応は非情なものでした。誰もがクローン病を理解しているわけではないし、目に見えない病なので分かってもらえないこともあります。ですが、スタッフは目の前で私の切羽詰まった姿を見ているわけです。明らかに困った状況を説明しているにもかかわらず、どうやったらあのような冷たい対応ができるのか理解できません。」
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