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【海外発!Breaking News】出産を禁じられたブラジルの離島で12年ぶりに赤ちゃん誕生

TechinsightJapan / 2018年5月22日 13時40分

【海外発!Breaking News】出産を禁じられたブラジルの離島で12年ぶりに赤ちゃん誕生

出産を禁じられているブラジルの離島で、このほど12年ぶりに赤ちゃんが誕生した。しかしこの事実に一番驚いたのは、他でもない母親だったようだ。『BBC News』『news.com.au』などが伝えている。

ブラジル北東部にあるナタールという都市から370kmほど離れた大西洋に浮かぶフェルナンド・デ・ノローニャ島には、産科病棟がなく出産が禁じられている。そのため妊婦はブラジル本土へ渡って出産しなければならない。

しかし5月19日、この島に暮らす22歳の女性(本人の意思で名前は公表されず)が島内で女児を産んだ。地元メディア『O Globo(オ・グローボ)』にこの女性が語ったところよると、18日の夜に腹痛を感じてトイレに行った時に脚の間から何かが出てきたのが見えたという。子供の父親が来て持ち上げると女の赤ちゃんで、妊娠に全く気付いていなかった女性は驚きのあまり絶句したそうだ。女性の家族も妊娠には気付いていなかったとのこと。赤ちゃんはその後、地元の病院へ運ばれた。

地元行政機関の声明文では、赤ちゃんの誕生を確認したと明かしており、『O Globo』も女性が自宅で産気付いて出産したと報じている。12年ぶりの島での赤ちゃん誕生に島民らは驚きながらも女性の家族を祝福し、生まれたばかりの女児に衣類を寄付するなどして一家をサポートしているという。

人口3,000人ほどのフェルナンド・デ・ノローニャ島は、世界有数のビーチが自慢だ。またブラジルの国立海洋公園内の野生生物保護区としても有名で、熱帯ウミガメの「タイマイ」、イルカやサメ、クジラ、その他珍しい野鳥などが頻繁に観測されていると同時にユネスコ世界遺産登録地としても知られる。絶滅危機に瀕している野生生物の保護に力を入れていることから、この島では厳しい人口抑制が行われている。

画像は『news.com.au 2018年5月21日付「First baby born on remote island in 12 years after mother had no idea she was pregnant」(Picture: iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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