1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】「入居者を虐待する介護職員にもっと厳しい処罰を」母親を虐待された家族の悲痛な願い(英)

TechinsightJapan / 2018年6月13日 17時31分

録画された映像には、早朝4時45分にジョーイさんは3人のスタッフに起こされ、手首を引っ張られてベッドから引きずり降ろされる姿が映っていた。3人はジョーイさんの体を綺麗に拭くこともせず着替えさせ、トイレに行きたいと言うジョーイさんを長時間無視し続け、食事や飲み物を与えることもなく放置していたという。

3人の娘に加えて4人の孫と3人のひ孫がいるジョーイさんは、皮肉にも介護士として働いていた経験を持つ。そんな母の姿をケリーさんはこう語る。

「母はとても優しく、認知症の患者や高齢者をいつも親身になって世話していました。プライドを持って好きな仕事をしていて、患者が少しでも満ち足りた人生を過ごせるようにとクリスマスや正月でも、骨身を惜しまず介護をしていました。だからこそ、そんな母親が同じ立場の介護スタッフにこのような目に遭わされるのがとても辛いのです。母のように苦しんでいる人が他にもいると思うと恐ろしくなります。隠しカメラを設置していなければ、母は今でも虐待を受けていたことでしょう。カメラの設置は、逆に入居者が優秀な介護士に対して虚偽の申し立てをした時の立証となるので、今後全ての介護施設には監視カメラを設置すべきだと思います。」

ケリーさんら3人が証拠となる映像を持って警察に通報したことがきっかけで、介護スタッフの3人は逮捕となった。先月にマンスフィールド治安裁判所で行われた裁判では、3人のスタッフは虐待と介護放棄の罪を認めたものの、レベッカ・キングには36週の執行猶予付き有罪判決及び120時間の地域無償奉仕活動、テリーサ・カッツには24週の執行猶予付き有罪判決及び100時間の地域無償奉仕活動、またジョアン・ハードスタッフには8週の執行猶予付き有罪判決及び80時間の地域無償奉仕活動という、ジョーイさん家族が到底納得できない軽い判決となった。姉のテリーサさんは、このように心情を吐露した。

「執行猶予付きの判決に怒りを感じます。彼女たちは録画されていたと知ったから、ただ罪を認めただけに過ぎないのです。もっと厳しい処罰を与えてほしい。」

事実、イギリスでは過去5年間に少なくとも10万件の介護施設で安全な運営が行われていないとして調査が実施されている。しかしながらそのほとんどが証拠不十分で起訴に持ち込めていない。事件後ブルックサイドハウスは閉鎖となり、現在別の施設に入居しているジョーイさんは楽しく過ごしているようだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください