【海外発!Breaking News】交際相手の運転で命を落とした男性 母親が「被告には極刑を」(英)
TechinsightJapan / 2018年6月14日 5時0分
危険な運転に巻き込まれ、かけがえのない我が子の命を奪われた母親。運転手だった女の裁判が続く中、母親は「被告には極刑を望む」と愛する息子を奪われた怒りと悲しみを吐露した。英メディア『BBC News』『Metro』などが伝えている。
2016年7月、英スコットランドのサウス・エアシャーで悲劇的な事故が起こった。アロウェイにある農場近くを走行していたボクスホールのコルサがコントロールを失い、フェンスや壁、電柱に激突したのである。
車を運転していたのはナターシャ・スコット(21歳)で、同乗していた交際相手のカイ・ミリガンさん(21歳)が即死、その他3人の同乗者も怪我をした。カイさんは運転席の真後ろに座っており、車が衝突した時にフェンスの支柱が後部座席の側面窓を砕きそれが顔に直撃して死亡した。同乗者の15歳少年も似たような状況で顔に重傷を負い、後に再建手術を受けなければならないほどとなった。一命は取り留めたもののこの少年には生涯傷が残り、後遺症として顔の感覚が欠如し味覚にも問題が出るようになった他、精神不安定な状態になってしまったという。事故直後、ナターシャと17歳少女、12歳少年はなんとか車から脱出したが、12歳少年はその後頭部外傷で倒れ脚を怪我、17歳少女は腰と腹部に痛みを生じ、事故を引き起こしたナターシャは肩と首を痛めただけであった。
グラスゴーの高等法院で行われている裁判では、衝突の原因は過度のスピードであることが明らかとなっている。専門家によると、衝突前の正確なスピードの数字は出せないが事故当時はかなりのスピードが出ていたことが判明しているようだ。検察官は「被告はスピードを上げてコントロールを失い、車が宙に浮いた形となった。スリップして車体が左右に振られ、被告がコントロールを取り戻そうとするもスピンし、フェンスや壁、電柱に激突した」と述べている。
事故からおよそ2年経った時点で、ようやくナターシャは危険な運転で死を引き起こした罪および同乗者に怪我を負わせた罪を認めた。しかしながら、2017年12月に出産を経て現在母となったナターシャは保釈金を支払っており、身柄は拘束されていない。事故の状況が明らかになり自分に非があるのが公になると、弁護士を通して「被害者の遺族には申し訳ないことをした」と追悼の意を示したものの、情状酌量を願い出たようだ。それを知った被害者カイさんの母ボニーさん(42歳)は、怒りを露わにした。
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