【海外発!Breaking News】「心を開いてくれるまで…」盲目の猫に毎日読み聞かせを続けた男性(米)
TechinsightJapan / 2018年6月17日 21時38分
施設に引き取られた盲目の猫の心をなんとかして開き、人に慣れるようにしてやりたい…そう思った男性スタッフは、ユニークな方法で猫とのふれあいを始めた。その結果、猫は男性や他のスタッフに打ち解けるようになり、今では男性との間に特別な絆が育まれるまでになった。海外動物専門サイト『The Dodo』などが伝えている。
今年3月、米バージニア州リッチモンドのSPCA(動物虐待防止協会)に1匹の雄猫“スティービー・ワンダー”(5歳)がやって来た。盲目のスティービーは通りをうろついているところを保護され市内の施設に預けられていたが、SPCAへと移されたのである。保護当初、スティービーは環境の変化について行けず、ほとんど餌も口にすることなく一日中隠れて過ごしていたという。
そんなスティービーの状況が少し改善されたのは、SPCAの施設で他の猫たちと一緒に暮らすようになってからだった。しかし劇的な変化が現れるようになったのは、スティービーがプライス・マッキンタイアさん(19歳)と出会った5月からだった。
施設ボランティアのプライスさんは、スティービーがもっと人に慣れてくれるようにと本の読み聞かせを始めることを思いついた。幸いにも施設内には至るところにホグワーツ魔法魔術学校の装飾が施されてあり、プライスさんは「読み聞かせをするなら、ハリー・ポッターの小説しかない」と思ったという。プライスさんはスティービーの部屋をホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮のひとつである「ハッフルパフ寮」に見立て、他の猫たちを引き取りに来る人々にも猫たちの個性をユニークな方法で知ってもらえるように努めた。忠誠心と忍耐をテーマとするハッフルパフ寮ならではといったところだろうか、結果としてスティービーに対するプライスさんの辛抱強い取り組みが大きな効果をもたらすこととなった。プライスさんはこのように話している。
「最初に会った時、スティービーは僕と関わることに全く興味を示してくれませんでした。僕は慣れてもらうためにスティービーのもとを訪れ続けました。少し慣れてくるまで数週間はかかりましたが、毎日会って数時間ハリー・ポッターの小説を読み聞かせ続けたんです。スティービーは一言一句に耳を傾けてくれていて、やがて僕との時間を楽しむようになってくれました。それから数週間後には、スティービーはすり寄ってくれるまでになって僕のそばでストーリーを聞くようになったのです。」
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