【海外発!Breaking News】タンポンの長時間使用で16歳少女が死亡 学校の旅行中に(カナダ)
TechinsightJapan / 2018年7月1日 4時0分
6月25日、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の検視官報告書がリリースされ、2017年3月に学校の一泊旅行で亡くなった16歳の少女の死因が「トキシックショック症候群(TSS)」であることが明らかになった。『Fox News』『CTV News』などが伝えた。
昨年3月15日、学校の野外教育プログラムに参加していて亡くなったのはサラ・マニトスキーさんで、バンクーバー島に近いホーンビー島に一泊の予定で滞在中だった。友人らが朝食の時間になっても眠っていたサラさんをそのままにして出かけたが、30分後に再びキャビンに戻った時には目覚まし時計が鳴ったままの状態だったため、サラさんの異変に気付いた。
すぐに「Georges P. Vanier Secondary School」のスタッフや生徒、駆け付けた救急隊員らがCPR(心肺蘇生法)を施したが、サラさんが息を吹き返すことはなかった。友人らの証言によると、サラさんは亡くなる日の前日に生理による腹部の痛みを訴えており、夕飯もそこそこに夜9時50分ごろにはキャビンに戻っていたという。
事故から1年以上を経て州検視官は、サラさんが使用していたタンポンから黄色ブドウ球菌が検出されたことや、首、上腕、下腹部、胸、太腿部の皮膚が赤みを帯びていたことなど「トキシックショック症候群(TSS)」特有の症状が見られたことから、サラさんの死因をTSSと断定したことを発表した。
TSSはバクテリアの黄色ブドウ球菌が発する毒素が原因で起こる急性疾患で、非常に稀ではあるが死に至ることもある。タンポンを長時間使用したり取り忘れたりするとTSSを発症しやすくなるが、患者は女性とは限らず、切り傷や火傷などでも発症する場合がある。TSSの初期症状はインフルエンザとよく似ており、発熱、発疹、発赤、倦怠感、嘔吐、下痢などが特徴だ。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、2016年にはアメリカ国内で300ケース以上のTSSが報告されており、そのうちの20名は死に至ったということだ。
モデルであったローレン・ワッサーさん(Lauren Wasser、当時24歳)も2012年、タンポンによりTSSを発症して右脚下を切断しており、当時メディアに大きく取り上げられた。しかしローレンさんの痛みはその後も続き、今年1月には左脚下の切断も余儀なくされている。
ローレンさんは「初潮の低年齢化に伴い、若い子のタンポン使用が増えています。タンポンを長時間使用することがいかに危険か、多くの人に知ってもらいたいと思います」と語っている。またサラさんの姉妹であるカーリーさんは昨年12月、自身のFacebookにサラさんの写真を掲載し「このようなことは二度と起こって欲しくありません。TSSは予防できる病気です」と綴った。
ニューヨーク州のニュー・ホープ不妊治療センターのザヒアー・メリ(Zaher Merhi)医師によると、TSSを防ぐにはタンポンは4~6時間毎に取り換えて、8時間以上入れっぱなしにするのは避けることが大切だそうだ。
画像は『Fox News 2018年6月28日付「Teen who died on overnight school trip suffered from toxic shock syndrome, coroner says」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【海外発!Breaking News】窒息死した男性、生きたヒヨコが喉に詰まっていたことが明らかに(印)
TechinsightJapan / 2024年12月21日 17時55分
-
パキスタン系10歳少女虐待死 父親と継母に終身刑 英裁判所
AFPBB News / 2024年12月18日 18時51分
-
【海外発!Breaking News】親の薄毛・脱毛治療薬が皮膚や口から吸収、乳幼児11人が狼男症候群を発症(スペイン)
TechinsightJapan / 2024年12月6日 20時55分
-
【海外発!Breaking News】肌のアザを除去するためレーザー治療を受けた女性が死亡(中国)
TechinsightJapan / 2024年12月4日 15時30分
-
『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』PV公開 ミニスカサンタ役は上田麗奈
ORICON NEWS / 2024年11月23日 19時30分
ランキング
-
1バイデン米政権、台湾軍事支援に893億円 武器売却も矢継ぎ早に実施、対中防衛強化
産経ニュース / 2024年12月21日 16時36分
-
2ドイツのクリスマス市に車突入、5人死亡・200人以上負傷…サウジ出身の難民の医師を拘束
読売新聞 / 2024年12月21日 20時34分
-
3無人島だった竹島に家ネズミが大繁殖、韓国占拠のツケ重く 美しい自然取り戻せ ソウルからヨボセヨ
産経ニュース / 2024年12月21日 7時0分
-
4イスラエル商都にミサイル、20人負傷=フーシ派が攻撃
時事通信 / 2024年12月21日 17時9分
-
5米外交団、12年ぶりにシリアを訪問 暫定政府指導者の情報提供者への報奨金を撤回
産経ニュース / 2024年12月21日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください