【海外発!Breaking News】重い感染症で四肢切断した男性「今の人生は過去より充実している」(英)<動画あり>
TechinsightJapan / 2018年7月5日 5時0分
風邪だと思っていた症状が命を奪いかねない深刻な病に陥り、顔の一部を失い四肢切断を余儀なくされた男性。悪夢のような出来事から4年余り経った現在、男性が遂げた強靭な回復の背景には懸命に支えてくれた家族の存在があった。英メディア『Metro』などが伝えている。
英ハンプシャー州の小さな村オーバーワロップでパートナーのルーシー・タウンセンドさん(44歳)とともにパブを経営していたアレックス・ルイスさん(38歳)の人生は、2013年11月17日を境に大きく変わることとなった。
アレックスさんは、その2週間前から風邪のような症状で頭痛が酷く体中に痛みがあったが、2~3日休めば良くなるだろうと思っていた。ところが11月13日の夜中にトイレで血尿を出し、ルーシーさんはアレックスさんの体が紫色に変わっていることに気付いてすぐに救急車を呼んだ。
ウィンチェスター病院へ緊急搬送されたアレックスさんは、検査の結果A群連鎖球菌によって引き起こされるレンサ球菌毒素性ショック症候群を起こしていることがわかった。加えて敗血症と壊死性筋膜炎になっており、臓器が機能停止寸前であったことから、生存率はわずか3%と告知を受けた。入院してわずか数日後には生命維持装置を外す以外の選択肢はないと思われたアレックスさんだったが、もう1日様子を見ようと医師らが下した決断が、結果的にはアレックスさんの命を救った。その後ソールズベリー病院のICU(集中治療室)へ転院したアレックスさんは、しばらくして医師から「感染症の影響で顔の一部を失うことと四肢の切断は避けられない」と伝えられた。医師らはアレックスさんの右腕の回復を最後まで望んでいたが、命を救うために結局右腕も肘から下を切断せざるを得なかった。その後、失ってしまった口の周りの皮膚を再建するために肩の皮膚を上下唇に移植する世界初とされる手術が行われた。
およそ6か月半の入院と18回もの手術をしたアレックスさんにとって最も辛かったことは、当時3歳だった息子サム君との関係がぎくしゃくしてしまったことだった。これまで父子の強い絆を育んできたにもかかわらず、やはり幼いサム君にとって、すっかり変わってしまった父親の姿を受け入れることなど到底できず、目を合わせたがらずキスやハグも敬遠するようになった。アレックスさんは、度重なる手術や辛いリハビリ治療の合間にひとり病室で涙を流す日も少なくなかったようだ。
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