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【海外発!Breaking News】「マンデラ氏の独房に泊まってみませんか?」2780万円からオークション開始も中止に(南ア)

TechinsightJapan / 2018年7月7日 16時0分

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故ネルソン・マンデラ元大統領は南アフリカにあるロベン島の刑務所に18年間収監されていたが、そこは幅2.4メートル、奥行き2.1メートルという非常に狭い独房だった。マンデラ氏が出たくても出られなかった…そんな場所に宿泊できる権利を得るオークションが行われていたことが明らかになった。

今月4日、「ネルソン・マンデラ氏が過ごした独房で寝る、人生で一度だけの経験」と謳い、ロベン島の独房の宿泊権利がオークションにかけられた。この「The CEO SleepOut」というユニークなチャリティイベントは、ビジネスリーダーなどを対象に寒い冬に屋外でホームレス体験をしてもらうなどして寄付を募り、これまでにもヨハネスブルグの路上、ネルソン・マンデラ橋や女性刑務所などで開催されている。

故ネルソン・マンデラ氏の生誕100年にあたる今年は、「マンデラ氏の誕生日である7月18日に、ロベン島の刑務所内で一晩を過ごしてもらおう」という企画を立ち上げた。参加費用は10万ドル(約1100万円)で、マンデラ氏が民主化のために闘った67年間にちなみ67名が募集された。

なかでも注目されたのは、マンデラ氏が収監されていた独房で過ごす権利を得るためのオークションで、4日朝に入札額340万ランド(約2780万円)からスタートした。早くもその日のうちに3件の入札があり、その金額は410万ランド(約3350万円)にまで達した。最終日は17日で、落札金額の一部は「The Prison-To-College Pipeline (P2CP)」という団体に寄付されることになっていた。P2CPはニューヨークで立ち上げられ、受刑者に大学並みの教育を受けさせ、服役後の人生設計を助けるプログラムで南アフリカにも広まった。

これに対して、ロベン島スポークスマンのモロンゴア・ラマボアさん(Morongoa Ramaboa)は声明を発表し「ロベン島は世界遺産であり、南アフリカの遺産だ。マンデラ氏の独房に限らず、オークションを許可することはできない」と述べ、憤りを露わにした。

一方でイベントを行う「The trustees of the CEO SleepOut」は、「昨年初めからロベン島マネジメントと話し合いを重ね、オークションの許可はもらっている。今回は他の団体と日程が重なったので、イベントは延期となった」と述べたものの、4日夜までにウェブサイトからロベン島でのイベントの文言を削除した。「ネルソン・マンデラ財団(The Nelson Mandela Foundation)」からも非難を受けたことが明らかになっており、事を荒立てたくない団体が一歩引いた形となったようだ。

現在南アフリカでの「The CEO SleepOut」の開催は、ヨハネスブルグのリヴォニア(Rivonia)にある反アパルトヘイトグループの拠点となっていたリリースリーフ農場博物館(Liliesleaf Farm and Museum)のみが予定されている。

画像は『Times LIVE 2018年7月4日付「Nelson Mandela fought to get out of prison... but you could pay R3.4-million to sleep in his cell」(Image: Julia Pelish)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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