【海外発!Breaking News】小学校教師、6年生の教え子に腎臓を提供(米)
TechinsightJapan / 2018年8月18日 5時0分
「普通の子と同じように水泳をしたい。色々なスポーツにも挑戦してみたい。毎日学校にも通いたい。そして何よりも人工透析から解放された生活を送りたい…」そんな12歳少年の悲痛な訴えに耳を傾け、救いの手を差し伸べたのは少年が通う小学校の先生だった。『PEOPLE.com』『FOX 5 Atlanta』など複数のメディアが伝えた。
米ジョージア州ポールディング郡に住むケイデン・コーブキー君(12歳)は、2歳で腎臓病と診断された。まだ幼かったケイデン君だがすぐに毎晩10時間、在宅での透析療法が始まった。
健康な人の腎臓を移植して治療する生体腎移植が必要なケイデン君は適合するドナーがなかなか見つからず、10年間も入退院を繰り返してきた。5歳の時に父親が腎臓を提供したものの拒絶反応があまりにもひどく、希望を託した腎臓は手術から5日後に取り出されてしまった。この時は家族みなが打ちのめされてしまったという。
それから6年が過ぎケイデン君は11歳になったが、週3回の透析による身体への負担は日に日に増していった。見かねたケイデン君の家族は「Kaden’s Kidney Search」というFacebookのアカウントを立ち上げて、より多くの人に腎臓の提供を呼び掛けた。それでも適合者が現れず、家族はただひたすら奇跡を信じて祈るしかなかった。
そんなケイデン君に今年5月、ドナーが見つかったという嬉しいニュースが飛び込んできた。ドナーについての情報は通常明かされることはないが、家族にはさらに嬉しいサプライズが待っていた。
学校が修了した日、コーブキー家とは付き合いが長く、パウダースプリングスにあるグレース・クリスチャン・アカデミーでケイデン君にテクノロジーを教えていたウィリアム・ウィルキンソンさんがケイデン君の家にやってきたのだった。
ウィリアムさんはケイデン君の母キャミさんに「今日は特別な理由があってやってきたのです」と興奮気味に語ると、「ケイデン君のドナーが誰か知りたい?」と唐突に質問した。キャミさんが「ええ。知りたいわ。会ってお礼を言いたいもの」と答えると、ウィリアムさんは「実はそれは私なんです」と明かしたのだ。
キャミさんは当時を振り返り「信じられませんでした。まさに命の贈り物です。これ以上の贈り物はありません」と述べ、その時は涙したという。
実はウィリアムさんの息子も2歳半で腎不全を患っており、「自分も親として同じ道を通ってきました。だから誰かになんとか助けてもらいたいという親の気持ちは痛いほどわかるのです」と語っている。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
【海外発!Breaking News】脳死の13歳娘から腎臓提供を受けた父、複雑な心境を吐露も「あの子は私の中で生き続ける」(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年5月7日 20時55分
-
67歳の母が突然「腎臓あげるわよ。1個なくなったって平気!」と…末期腎不全になった記者が、母親からの臓器移植を受けたワケ
文春オンライン / 2024年5月4日 11時0分
-
米で患者にブタの腎臓移植 2例目、遺伝子改変少なく
共同通信 / 2024年4月25日 9時19分
-
すがった海外「腎臓移植」"地獄"を見た患者の末路 海外「臓器売買・斡旋」の闇を追うルポタージュ
東洋経済オンライン / 2024年4月20日 19時0分
-
海外での腎臓移植を望む50代女性が陥った"罠" 海外「臓器売買」の闇を追う調査報道のきっかけ
東洋経済オンライン / 2024年4月17日 18時0分
ランキング
-
1ロシア戦術核兵器の演習計画、プーチン氏「異例ではない」
ロイター / 2024年5月9日 20時18分
-
2「交渉でのイスラエルの立場を損ねた」イスラエル軍のラジオ局 バイデン大統領の“武器供与停止”示唆受け
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月9日 23時49分
-
3イスラエル首相、強硬姿勢崩さず 休戦交渉不調に終わる
ロイター / 2024年5月10日 7時31分
-
4台湾・頼清徳次期総統「台湾有事は日本有事」に「独立を図るものだ」と中国反発
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月9日 18時23分
-
5中国・習主席がハンガリーでシュヨク大統領と会談「関係は史上最高の状態」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月9日 22時21分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください