【海外発!Breaking News】30年連れ添ったホームレスカップル、市のシェルターで挙式(南ア)
TechinsightJapan / 2018年8月19日 18時4分
南アフリカのケープタウンでホームレスとして過ごしてきた2人が、30年連れ添った末に結婚することとなった。7月に市が提供したシェルターに入居できたことで結婚を真剣に考えるようになり、一途に愛し合う2人の姿に感動した牧師が市やボランティアに呼びかけて挙式を実現させた。
8月14日、ホームレスカップルがケープタウンのシェルター内で結婚式を挙げた。
新婦セシリア・アブソロムさん(42)は、母親がホームレスだったためその環境で生まれ育ち、同じくホームレスのルワリン・イェネカーさん(45)と出会って恋に落ちた。セシリアさんとルワリンさんは2人の子供に恵まれたが、長男は亡くなり、現在は12歳の次男とケープタウンの「キュレンボーグ・セーフ・スペース(Culemborg Safe Space)」というフリーウェイ高架下にあるホームレスシェルターで暮らしている。
この場所はケープタウン市が今年7月から、路上ホームレスの数を減らすためのプロジェクトとしてホームレスたちに無料で提供しているスペースで、約230名を収容できる。市のプロジェクトマネージャーであるウィルフレッド・フレデリックスさんは「彼らはシェルターに移ってきたことをきっかけに結婚を決意したようです。正式な家族になることや、親族のもとに戻ることを望んでいるようです」と述べている。
ウェディングドレスを提供したジル・ジェフタさんは、「マニュエル・ベナンス牧師から彼らのことを聞き、結婚式をする予定だからぜひとも助けてほしいと頼まれました。ホームレスとして30年もの月日を共に過ごしているカップルの愛の深さに感動し、喜んで協力しました」と語っている。
この日、ウェディング会場をセッティングしたのはケープタウン市で、セシリアさんはジェフタさんの提供してくれたウェディングドレス、ルワリンさんはブルーのスーツを着て、牧師のもとで婚姻届にサインをした。披露宴では生演奏や食事などが用意され、100人余りが2人を祝福したという。招待客のほとんどはホームレスの人々で、新郎新婦は子供らとともに手をつないでダンスを踊るなど楽しい時間を過ごした。
セシリアさんは「こんな素敵な日を迎えることができてとても幸せです。ウェディングドレスを見たその瞬間から、私はあまりの素晴らしさに心を奪われました。それにルワリンはすごく優しいんです」と興奮しながらも、今回のフェアリーテールウェディングを楽しんでいた。一方のルワリンさんは「本当に素晴らしいです。美しい彼女から目が離せません。ずっと一緒に歩んできた女性とこうやって正式に結婚できたことで、今日が新しい人生の出発のように感じます」と幸せいっぱいの様子だった。
画像は『IOL News 2018年8月15日付「WATCH: Homeless couple weds after 30 years thanks to benefactor」(Picture: Tracey Adams/African News Agency(ANA))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
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