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【海外発!Breaking News】巨大な頭を持つタジキスタンの女児 8回の手術で頭部縮小に成功

TechinsightJapan / 2018年8月24日 14時49分

【海外発!Breaking News】巨大な頭を持つタジキスタンの女児 8回の手術で頭部縮小に成功

タジキスタンに住む2歳の女児マリアムちゃん(Maryam)は、脳が異様に大きい「巨脳症」で生まれた。これだけでも稀な疾患だが、さらに脳室内の髄液がたまり、脳圧が高まって脳が拡大する「先天性水頭症」を併発していた。『The Hindu』『Metro』など複数のメディアが伝えている。

先天性水頭症で生まれた赤ちゃんは、頭蓋骨が癒合していないため頭囲が大きくなる。頭が異様に大きいマリアムちゃんを心配した両親は、2013年にインドで水頭症のため頭蓋骨再建手術を受けたルーナ・ベグムちゃん(当時9か月)の噂を聞きつけ、首都デリー近郊のグルグラムにある病院を訪ねた。

ルーナちゃんの担当医でもあったフォルティス・メモリアル研究所(Fortis Memorial Research Institue)の神経外科医サンディープ・バイシャ氏(Sandeep Vaishya)は、マリアムちゃんの頭部を小さくする手術の依頼を一度は断ったが、両親の熱意に押され手術の執刀に合意した。

脳の体積も大きく、生後11か月の時に頭囲が72センチあったマリアムちゃんは、巨大な頭を支えることができず、サポートなしでは頭を上げることも振り向くこともできなかった。マリアムちゃんはまず、脳室に髄液を抜き取るための細いチューブを通すVPシャント術を受けた。その後手術は8回行われ、頭囲は64センチにまで縮小された。

バイシャ氏は、マリアムちゃんについて次のように述べている。

「すでに脳がダメージを受け始めており全ての骨の縫合部分が癒合している状態で、非常に危険が伴う手術でした。5か月間で髄液を抜き取り、頭部を小さくする手術を8回行いました。4時間に及ぶ難しい手術で、マリアムちゃんが危険な状態に陥ったこともありましたが何とか持ち直し、今のところは順調です。」

「まだ手術が成功したというには早すぎますが、最近のCTスキャンの結果を見ると、脳の発達が確認できます。また頭を持ち上げることもできるようになりました。手術のタイミングが遅すぎると、死に至ることもある病気です。脳のダメージについてはっきりとはわかりませんが、この手術でマリアムちゃんが普通の子のように生活できるチャンスが一段と高まったと思っています。」

なお94センチの頭囲を持ち、2013年から数回の手術を受けたルーナちゃんは、残念ながら2017年に突然死しており、マリアムちゃんの両親は「同じ病気を持つルーナちゃんの報道を見てインドにやってきましたが、治療をする前は不安でいっぱいでした。でも今はマリアムがもっと質のある人生を送ることができるのではと期待しています」と語っている。

身体の一部分が巨大化し、苦しむケースは意外に多い。インドの21歳の女性は象皮病で足の巨大化に苦しんでおり、学校に通うこともできずにいる。マリアムちゃんのように手術を受けられるチャンスがくることを祈るばかりだ。

画像は『Metro 2018年8月22日付「Girl, 2, undergoes pioneering surgery in bid to shrink head(Picture:SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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