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【海外発!Breaking News】メキシコからアメリカの空き店舗へ 密輸用トンネル見つかる

TechinsightJapan / 2018年8月25日 14時54分

【海外発!Breaking News】メキシコからアメリカの空き店舗へ 密輸用トンネル見つかる

アメリカではトランプ政権になって以来、国境の警備がさらに強化されている。そんな中、映画さながらの方法でトンネルを掘り、いともたやすく国境を行き来していた男が逮捕された。『The Sun』『Arizona’s Family』などが伝えている。

今月13日、米アリゾナ州でイワン・ロペス(Ivan Lopez)という男が麻薬を密輸した疑いで逮捕された。交通違反の取り締まりをしていた警察官から車内のチェックを求められ、イワンの運転するトラックから薬物が見つかったという。

この時に麻薬探知犬が2つの道具箱に反応し、確認するとその中に大量の薬物があったことから、ユマ・セクター国境警備局に通報された。さらに捜査を進めていくと、イワンはその日の早朝に今は稼働していないケンタッキー・フライド・チキンの店舗に立ち寄ったことが分かった。そしてその店舗に、とんでもない仕掛けが隠されていたのである。

イワンはこのKFCの建物を所有していたが、キッチンに幅約91センチ、深さ約6.7メートルの穴が当局により発見された。しかもその穴は地下トンネルに繋がっていた。

トンネルは国境を越えてメキシコのソノラ州サンルイス・リオ・コロラドにある住居の寝室に通じており、全長約600フィート(約182メートル)もあった。イワンが逮捕された時、トラックの中からは覚せい剤メタンフェタミンが118キロ、コカインが6キロ、合成オピオイドのフェンタニルが3キロ、ヘロインが13キロと他にも薬物が見つかっていたが、このトンネルを通って運ばれたものとみられている。

イワンが運んでいた薬物は100万ポンド(約1億4200万円)相当と報じられており、彼は国際的な麻薬密売組織「シナロア・ドラッグ・カルテル(Sinaloa Drug Cartel)」と関わりがあるもようだ。捜査にあたった特別捜査官のスコット・ブラウン氏は、記者会見でこのように語った。

「押収した薬物はメキシコからトンネルを通り、米側のKFCのキッチンにある穴からロープで引き上げられて道具箱に詰められた後、トラックで運ばれたとみています。」

また、巡査部長のアンソニー・ジェイ・ポロバズニック氏(Anthony J. Porvaznik)は、次のように明かす。

「トンネルは犯罪組織によって使われてきました。これは我々の国に対する捉えどころのない危険を意味します。彼らはこのトンネルを使って麻薬の密輸と人々を不法入国させていました。米国民の生活に危害を与えようと企むテロリストに利用される可能性があるにもかかわらずです。」

なおアメリカとメキシコの国境で、麻薬密輸のためのトンネルが発覚したケースは今回が初めてではない。2016年には、サンディエゴとティファナ間で長さ約731メートルのトンネルが見つかっていた。

画像は『The Sun 2018年8月23日付「FINGER LICKIN BAD 600ft-long drug smuggling tunnel found linking kitchen of old KFC restaurant to Mexico bedroom」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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