【海外発!Breaking News】「火葬炉が壊れるから」肥満体はお断りの公営火葬場(南ア)

TechinsightJapan / 2018年8月25日 19時36分

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南アフリカ・ダーバンから30キロほど離れたところにあるトンガートという町で、遺体が大きすぎて火葬を断られた遺族がいる。永遠の別れでつらい思いをしているところへ、追い打ちをかけるかのような出来事であった。

火葬を断ったのは、毎月約35体の火葬を行っている公営のトンガート火葬場(Tongaat Crematorium)だ。この火葬場の関係者によると、火葬炉が古いため、肥満体型の遺体は焼却する時に大量の脂肪分が床にまで流れ出て始末に負えないというのが理由だそうだ。

トンガート火葬場の費用は670ランド(約5,200円)というが、私営のヴェルーラム火葬場は1,100ランド(約8,600円)、クレア・エステート火葬場は1,835ランド(1万4,300円)と公営に比べて費用が高くなる。ヴェルーラム火葬場が予約で埋まっていた場合、遺族はクレア・エステート火葬場まで遺体を運ばなければならず、負担も大きい。

トンガート火葬場側は「遺体が規格より大きい場合は、ヴェルーラムまたはクレア・エステートに行くよう伝えています。理解してくれる人もいれば、不満を言う人もいます」と明かしている。しかし『IOL News』によると、トンガート火葬場は1か月ほど前にMGRエンジニアリングのマイク・ロビンス氏が行った調査結果に基づいて、断らざるを得ない状況にあるようだ。

報告書に記載されているのは、以下の通りである。

・火葬設備が古いため、脂肪を処理できる状態ではない。
・規格外サイズの遺体の火葬は、炉や耐火煉瓦塀にダメージを与えるだけでなく、燃焼時間も長くなる。また煙や有毒ガスの量が多くなるため、その処理にも時間がかかる。火葬炉のサイズも小さいため、受け入れを避けなければならない。
・木製棺を遺体と一緒に焼却することは避けるべき。金属棺はどのような状況下であっても使用すべきでない。
・もちろんプラスチック、合成樹脂、ファイバーグラスも有毒ガスが出るため使用不可である。

これに対し、「公園、レクリエーション及び文化ユニット」の責任者であるテンビンコシ・エングコボさん(Thembinkosi Ngcobo)は「規制があったことは初耳。墓地や火葬場に関しては、自治体が管理することになっている」と述べているが、実は20日にトンガートの火葬炉がついに壊れてしまい、修理もされていない状態という。

葬儀場オーナーや自治体の住民たちは、ダーバン地区(エテクウィニ都市圏)に対して、設備の近代化と新しい火葬炉の設置を求めて声を上げた。

「遺体を埋葬する土地を確保することが難しくなっているというのに、安く使えるはずの火葬炉がこんな状態では、遺族はどうすればいいのだろうか」「こんな状態では穏やかに死ぬことさえできない」といった切実な訴えに対し、自治体の早急な対応が求められているのは言うまでもない。

画像は『Newsbreak 2018年8月21日付Twitter「Fears of people not being cremated due to being overweight at the Tongaat crematorium, north of Durban - has been laid to rest by the chairperson of the KZN Funeral Directors Association, Logan Chetty...」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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