【海外発！Breaking News】2014年悪夢の再来か？ 台北メトロに刃物を持った女（台湾）

8月29日夜7時半頃、台湾・台北メトロ（MRT）車内に刃物を持った女が乗車し、一時大パニックに陥る事件が起きた。女は居合わせた警察官に取り押さえられた。『蘋果日報』など多数メディアが報じている。

事件があったのは、台北メトロの板橋方面行きの車内。目撃者の証言によると、女がナイフを持っていることに気づいた乗客の夫婦が「なぜナイフを持っているのか？」と尋ねたところ、女は激昂して大声を出したという。夫婦は「この人はナイフを持っている」と叫び、他の乗客に危険を知らせた。

現場は逃げ惑う乗客で一時騒然となったが、列車に居合わせた警察官男性が身分を明らかにした上で女に近づいて取り押さえ、龍山寺駅に到着したところで乗客や駆けつけた警備員らとともに女を車両から引き下ろした。中には機転を利かせ、消火器を噴射した乗客もいたという。

警察によれば女が持っていたのは果物ナイフで、警察官が女を取り押さえる際に足がナイフに当たり軽い怪我をした以外は、負傷者はいないということだ。

また、これまでに分かっているところでは、女は55歳のホームレスで「家に帰りたい」と繰り返すなど、精神的に不安定な様子だという。警察では女がナイフを持って電車に乗った動機などについて調べを進めている。

龍山寺駅の次の停車駅は、2014年に社会を震撼させた無差別殺人事件が起きた江子翠駅だ。悪夢の再来のような事件に、社会には大きな衝撃が走っている。



画像は『TVBS新聞網　2018年8月29日付「北捷龍山寺婦人揮刀　警壓制遭劃傷濺血」（攝影 陳聖文 俞吳奇 報導）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　片倉愛）