【海外発!Breaking News】寿司を食べた71歳男性、25日後に食中毒菌が原因で腕を切断(韓国)
TechinsightJapan / 2018年8月31日 4時0分
寿司を食べたばかりに腕を切断しなければならない事態になった男性が韓国にいるという。このほど、その男性の症例が医学雑誌『New England Journal of Medicine(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)』で発表され、各メディアでも報じられるところとなった。
『Metro』が伝えたところによると、韓国の全州市に住む71歳の男性(名は公表されず)は寿司を食べた後、中毒症状に陥った。12時間後には掌や手の甲が腫れあがってどす黒く変色し、4.5cm×3.5cmほどのゴルフボールサイズの出血性水疱ができた。
2日間にわたり、熱と激しい痛みを伴った男性は病院を訪れた。検査では、男性は生鮮食品に含まれていた「ビブリオ・バルニフィカス」という細菌に感染していたことが判明し、医師らは水疱の水を除去、また2種の抗生物質を静脈内投与して治療を施した。この細菌は健康な人であれば感染しても軽い下痢や腹痛程度で済むが、糖尿病や臓器疾患がある人、免疫機能が低下している人には重篤な症状をもたらすと言われている。特に糖尿病患者は皮膚潰瘍の合併症を起こす危険性が高いとされており、皮膚へ流れる血液と栄養素が制限されてしまうことで、感染後も傷が癒えにくい、もしくは癒えないことがあるという。男性は2型糖尿病を患っており、高血圧、更には末期の腎臓疾患を抱えており透析を受けていたようだ。
そのため、病院での治療後も男性の症状は悪化。手の潰瘍が壊疽を起こしていることに気付いた医師は、これ以上の被害を防ぐためやむなく男性の左手と前腕を切断する決心をした。思わぬ事態に発展し、寿司を口にしてから25日後には切断手術を余儀なくされた男性だが、術後の経過は良好でその後は退院したという。
画像は『Metro 2018年8月29日付「Man, 71, had hand amputated when skin started rotting 12 hours after eating sushi」(Picture: The New England Journal of Medicine)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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