1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】政府所有ビルで今年3度目の火災 安全調査を1年待たされた挙句の悲劇 消防士3名が犠牲に(南ア)

TechinsightJapan / 2018年9月8日 18時0分

【海外発!Breaking News】政府所有ビルで今年3度目の火災 安全調査を1年待たされた挙句の悲劇 消防士3名が犠牲に(南ア)

南アフリカ・ヨハネスブルグのビジネス街で9月5日朝、火災が発生した。現場は政府庁舎ビルで、この消火活動中に消防士3名が犠牲になるという悲劇になった。火は6日午後に消し止められたが、出火原因については今も調査中である。

火災が起きたのはリスボン銀行や保健省が入るヨハネスブルグ中心業務地区(CBD)の政府所有のビルで、23階から出火した。火は瞬く間に16階まで広がったが、消防隊は「水圧が弱い」という理由で5日に消火活動を一時断念。その間も火の勢いは止まることはなかった。

ヨハネスブルグ救急サービスのスポークスマン、ナナ・ラデベさんによると、この火災による爆発で消防士1名が高層階から吹き飛ばされて死亡、2名が消火活動中に死亡、8名は火傷や怪我で病院へ搬送されたという。また、ハウテン州保健省で働いていた13名が煙を吸い病院で手当てを受けた。

高層階から吹き飛ばされ転落し、コンクリートに叩きつけられた消防士の姿は多くの人が目撃しており、その瞬間を捉えた動画もSNSで拡散された。消防士の遺体はシートで覆われたが、シートは風にあおられて何度も飛ばされていたようだ。その後、亡くなった消防士の妻が写真とともに「今日、友人であり、子供たちの父親である私の夫を失った。心から愛している」というコメントを投稿し、多くの人の涙を誘った。

ヨハネスブルグ公安委員会のマイケル・サン氏は、5日に行われたインタビューで「6名の消防隊員が閉じ込められた。うち4名は救出したが2名がビル内に残ったままである。隊員救助のためにヘリコプターを要請したが、風が強くビルがヘリコプター救助に不向きであったため断念した」と発表。その後、この2名は遺体で発見された。

昨年8月、ハウテン州インフラ開発委員会は今回火災が発生したビルを含む8つの州政府所有の建物の調査を依頼していたが、その結果は1年以上経った先週に発表されたばかりだった。通常は労働安全衛生規定の85パーセントを遵守している場合がほとんどだが、焼け落ちたビルは規定の21パーセントしか満たしていなかったことが判明している。

ハウテン州住居政策及び研究課で働くパーシー・マコルワさんは、「ここで働いていた従業員は建物の安全性について常に政府に提起していたが、現在まで何もしてくれなかった」と述べている。政府は今後、他の政府所有ビルについても随時確認していくとしているが、このビルで火災が発生したのは今年に入って3度目であり、人々の政府に対する怒りは収まらないようだ。

画像は『EWN 2018年9月5日付「[UPDATE] 2 MORE FIREFIGHTERS DIE AT JOBURG BUILDING FIRE」(Picture: Christa Eybers/EWN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください