【海外発!Breaking News】妊娠中の妻と口論になった夫、21階窓からペットの犬猫を投げ捨てる(中国)
TechinsightJapan / 2018年9月14日 15時15分
動物の虐待に関する法律が特に定められていない中国。しかしこのほど重慶市で起こった無残なペットの死について、中国のソーシャルメディアではペットを虐待した飼い主に大きな非難が寄せられている。『South China Morning Post』『Shanghaiist』などが伝えた。
9月6日の午後、重慶市沙坪ハ区にあるマンションの敷地内で犬と猫が死んでいるのを同じマンションに住む女性が発見した。
チェンさんというその女性は、ちょうど犬の散歩をしていた時にドスンという大きな音を聞いた。音のしたほうへ行ってみると、ゴールデン・レトリバーと猫が息絶えていた。“ジャック”というその犬が飼い主に散歩させられている姿を度々見かけていたチェンさんは2匹が転落したのではと思い、急いで飼い主にメッセージを送り、同時にWeChatでマンション内のペット所有者グループにも連絡した。
ところが犬猫の飼い主からは何の返信もなく、事態に気付いた他の住民らがマンション21階に住む飼い主の部屋を訪ねてみたが、ノックしても全く応答がなかった。犬猫は芝生の横のコンクリート地面に激しく叩きつけられた状態で死んでおり、犬の引き綱と餌用のボウルをその近くに発見した住民らは「もしかして単なる事故ではないのでは」と疑問を抱き、警察に通報した。
飼い主は、警察から連絡を受けた時点でようやく応じたが、ペットの亡骸を引き取ることを拒否したという。その夜、住民らによって2匹は毛布に包まれ、マンション近くに埋葬された。悲しいことに猫は妊娠中だったようだ。
いったい何が起こったのかと探る地元メディアに事情を明かしたのは、警備員から話を聞いたというマンションの管理人だった。犬と猫を飼っていたのは夫婦であり、夫は妊娠中の妻に「出産後はペットを飼うな」と言い放ち、それに反対した妻との間で口論になったという。ペット2匹の死は、反論した妻に逆上した夫が21階の窓から犬と猫を放り投げたことによるものだった。
動かなくなった2匹の周りを住民と思われる人々が取り囲み、ある女性が犬を撫でながら泣いている姿が収められた動画は、たちまち中国のソーシャルメディアで拡散した。9日には「ペットの死は、完全な事故」「夫は過ちを反省している」といった張り紙が飼い主によりマンションに貼られたようだが、犬と猫が同時に21階から転落するという出来事は、偶然にしてはあまりにも無理がある。ソーシャルメディアでは「人として、命を敬うことを学ぶべきだ」「社会を脅かしたことに対しての罪を受けるべき。もし、落ちてきたペットで誰かが怪我をしたらどうするんだ」といった非難の声が集中した。
しかし中国では動物の虐待に関する法律は特に定められていないため、警察やマンションのセキュリティーサービスも、この飼い主の男性に対してはなんの対応もしていない。ある住民女性は「男性がいつも犬を散歩させているのを見ていた。まさかこんなことをするなんて思ってもいなかった」と悲しみを露わにした。妻のお腹に宿る命を大切にしているのならば、なぜペットの命も大切にできなかったのか。無残にも放り投げられ、命を奪われた犬猫が気の毒でならない。
画像は『South China Morning Post 2018年9月12日付「Chinese man ‘threw cat and dog out of 21st-floor flat’ after heated row with wife」(Photo: Pear Video)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
孤立ペットに迫る「命のリミット」 能登地震あす4カ月 被災者の生活再建見通し立たず
産経ニュース / 2024年4月30日 12時0分
-
ペットと人間社会 「カナダより日本が優れている点は…思いつきません」 日本人ドッグボランティアが異国で学んだこと
まいどなニュース / 2024年4月18日 19時30分
-
首輪をつけた保護犬 飼い主は名乗り出なかった 猫カフェで第2の犬生スタート 何匹もの猫を救うも忍び寄る病魔
まいどなニュース / 2024年4月16日 17時30分
-
香川の山中で発見されて…出会った2匹の犬、最初はビクビク 飼い主「どんな子でもいい、家族の幸福度は格段にアップ」
まいどなニュース / 2024年4月16日 14時20分
-
【海外発!Breaking News】ハスキー犬100頭が脱走! ショッピングモールで大はしゃぎ(中国)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年4月9日 17時39分
ランキング
-
1フランス、ロシアの偽情報に危機感 マクロン大統領の部隊派遣発言後…核兵器「議論用意」
産経ニュース / 2024年5月5日 17時16分
-
2「第2、第3の制裁パネルを仕立てても死滅の運命」 北朝鮮国連大使が日米韓を牽制
産経ニュース / 2024年5月5日 15時1分
-
3要衝陥落「時間の問題」 兵器不足、交渉も視野
共同通信 / 2024年5月5日 7時43分
-
4「完全に失敗」の対ロシア制裁に、新たな手段 中国経由の抜け道封じに一定の成果、さらなる課題も
47NEWS / 2024年5月5日 10時0分
-
5台湾地震1か月、花蓮の観光客激減・夜市は閑散と…「惨たんたる状況だ」
読売新聞 / 2024年5月4日 18時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください