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【海外発!Breaking News】「男性DV被害者も声を大にして助けを求めるべき」交際相手に息子を殺害された家族が切なる訴え(英)

TechinsightJapan / 2018年9月26日 15時18分

ポールさんの母バーバラさん(74歳)も「二度と取り戻せない大切なものを奪われた気持ちです」と、大切な息子をDVの果てに失った悲しみを露わにした。しかし悲劇から1年ほど後に、バーバラさんは前向きに生きていくためにもポールさんの弟アンドリューさんやスティーヴさん、友人らと一緒に「Paul Lavelle Faundation」というキャンペーンを立ち上げた。

「このキャンペーンでは、DV被害に遭っている男性が誰にも打ち明けずにひとりで苦しんでいる状況を少しでも減らすための注意喚起を促しています。息子は、私たち家族にはDV被害を受けていることなど一切話していませんでした。でも、もし打ち明けてくれていたら息子を救うことができたかもしれない。DVは男女両方が被害者に成り得るのです。男性にとって、声を大にして被害を訴えることは困難であるかもしれません。どこに助けを求めたらいいのかわからないこともあるでしょう。でも、誰でもいいのです。誰かに相談することが男性も大切なのですから。息子は、自分が女性に虐待されていることを認めたくなかったのではないかと私たち家族は思っています。女に虐待されているなんて恥ずべきことだと。でも、男らしくなきゃと思う必要などないのです。被害者男性は、沈黙の中でひとりで苦しまないでほしい。女性からの虐待を受けて被害に遭っている男性は一人だけではありません。このキャンペーンを行っていくうえで、もし1人でも男性DV被害者が被害を公にすることで命が救われるなら、価値があると思っています。」

またアンドリューさんは、生前の兄に会った日のことを回顧し、改めてキャンペーンの大切さを訴えている。

「亡くなる前、兄にジムで会ったんです。兄は私に相談するチャンスがあったのにそれをしませんでした。兄の脚には刺し傷があり、痣ができていました。仕事中にドライバーで傷つけてしまったんだと兄は言っていましたが、あの女が刺した傷だったことが後でわかりました。男性DV被害者の中には、やはり女性から暴行を受けていることを恥ずかしいと思っている人が大勢います。でもこのキャンペーンを始めて多くの人が連絡をくれました。私たちは一緒に解決して乗り越えていかなければなりません。」

男女関わらずDV被害者は、周りに相談したくてもできない辛さを抱えていることが多い。しかしバーバラさん家族のように身内の死という悲劇を乗り越えて、これ以上DVの犠牲者を出さないために懸命に活動している人も存在する。

このニュースを知った人からは「やっぱり男性も声を大にして被害を訴えることがどれだけ大切かというのを知ったよ。勇気がいることだけれど、永遠に苦しまなければならないような被害者が存在していいはずはないんだ」「男は表に出さないだけで、女からのDVを受けているって人は意外に多いと思う」「結果的に人の命を奪っておいて懲役がたった7年半というのは短すぎる」「被害者の男性も遺族も、本当にお気の毒。こういう事件があると死刑制度があればいいのにと思ってしまう」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年9月23日付「My son was killed by his girlfriend - men must tell of domestic abuse too」(Image: Liverpool Echo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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