【海外発!Breaking News】体調異変から2年後に悪性腫瘍が発覚 病と闘う5歳児の家族、誤診した医師らに怒り(英)
TechinsightJapan / 2018年9月26日 21時59分
セカンドオピニオンが大切といえども、イギリスではNHS(英国民保険サービス)を利用している患者の大半は登録している診療所(GP)に通うシステムになっており、診療所の医師からの紹介状がない限り専門医にかかることはできない。どれだけ我が子の異変を心配しながらも診療所の医師の診察を信頼せざるを得ない患者の家族は、度重なる誤診に気付く術もなく大切な我が子の命が手遅れになってしまうといったケースが決して少なくない。このほど度々体調の異変を訴えてきた女児に、2年以上も経ってようやく正しい診断が下された。しかし病はすでに深刻な状態となっており、家族は早期発見を見逃した医師らに怒りと悲しみを露わにしている。『real fix』『The Sun』などが伝えた。
サウス・ヨークシャー州スケローに住むマイラ・カートちゃん(5歳)が、腹痛を訴え激しい嘔吐を繰り返すようになったのは2016年のことだった。今となってはそれが重い病の兆候であったと納得できる両親だが、当初は医師のもとを訪れるも「ウイルス感染」と診断され、鎮痛薬のCalpol(カルポール)を飲ませるように言われただけだった。
しかし母リンゼイさん(37歳)と父トレバーさん(39歳)は、度々苦痛を訴えるマイラちゃんに異変が起こっていることを感じていた。2017年のクリスマスに病院へマイラちゃんを連れて行った時は、診察した医師が虫垂炎を疑うも詳しい検査をすることはなかったという。今年の5月末にマイラちゃんは叫ぶほどの激しい腹痛を起こすようになっており、「Doncaster Royal Infirmary(ドンカスター・ロイヤル・インファーマリー)」へ検査に回されたが、尿路感染症と診断され、抗生剤を処方された。
それでもマイラちゃんは具合の悪さを訴え続け、2日後に病院へ戻ることになった。その時診察した医師により腹部にしこりがあることが分かったマイラちゃんは、更なる検査のために「Sheffield Children’s Hospital(シェフィールド子供病院)」へと回された。そしてスキャン検査で、小児の腎臓に発生する悪性腫瘍とされる「ウィルムス腫瘍(腎芽腫)」のステージ4であることが判明した。医師から、腫瘍はできてから2年は経っていること、5歳児にしては1.4リットルと最も大きな腫瘍であることを告げられた家族は愕然となった。
マイラちゃんにはその後、腫瘍を小さくするための化学療法が6週間にわたり行われた。治療を受けるにあたってマイラちゃんは長かった髪を切り、病気の子供たちのためにカツラを作る慈善団体「Little Princess Trust(リトル・プリンセス・トラスト)」に自分の髪を寄付したそうだ。そして今年8月9日に腫瘍のできている腎臓1つを摘出する手術が行われたが、腫瘍は肺などにも転移していることが判明し、今のマイラちゃんはその治療のために34週に及ぶ辛い化学療法を受けている。
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