【海外発!Breaking News】同じアパート住民の黒人男性に「不愉快」と入り口を遮り通報した白人女性(米)

TechinsightJapan / 2018年10月18日 14時55分

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ただ黒人であるというだけで、疑いをかけられ通報されるという現在のアメリカ社会はあまりにも悲しい。つい先日も、白人のベビーシッターをしていた黒人男性が、それを目撃した白人女性に通報されるという出来事があり、その様子が収められていた動画はソーシャルメディア上で拡散した。今回も再び、黒人男性が白人女性に理由もなく通報された。男性は自分の家に帰ろうとしていただけであったが、白人女性は男性の行く手をブロックし後をつけ、男性がアパートに入るのを見届けた後に通報したのである。男性はこの一部始終を動画に収めてFacebookに投稿した。『The New York Times』『abcactionnews.com』『Metro』などが伝えている。

ミズーリ州セントルイスで10月12日の夜、アパートの自室に帰ろうとした黒人男性ダーレイオン・トールズさん(24歳)は、アパートのメインエントランスで犬を連れた白人女性に行く手を遮られた。その瞬間、トールズさんは身の危険を感じてすぐにこの状況をスマホの動画に収めた。録画された会話の内容は下記の通りだ。

トールズさん「入口で立たれていると通れないんですが。」
白人女性「私の住む建物に入ろうとしているからよ。」
トールズさん「私が住む建物でもありますよ。どいてください。」
白人女性「どの棟に住んでるの? ここに住んでいることを証明して。」
トールズさん「あなたにそんなこと言う必要はないでしょう?」
白人女性「不愉快だわ。」
トールズさん「そう思うなら思えばいい。それはあなたの勝手です。私は中に入りたいだけなんだ。どいてください。」
白人女性「ダメよ。ここに住んでると証明してくれたらどくわよ。私の建物に入りたいなら鍵を見せて。」
トールズさん「あなたの建物ではないでしょう? あなたはこのアパートの所有者でもないし、警備員でもない。どいてください。」

このようにエントランスでの押し問答がしばらく続いたが、トールズさんは女性を押しのけて中へ入った。すると女性はエレベーターに乗ろうとしているトールズさんへ近づき「ここに住んでいるのなら鍵を見せて。どの棟に住んでいるの?」としつこく質問を繰り返した。更には一緒にトールズさんとエレベーターに乗り込み、後をついてきた。

録画を続けていたトールズさんは、背後にいた白人女性に向かってドアに鍵を差し込みながら「これが私の家の鍵です。今、私は自分の家にこの鍵をさしてますよね?」と言うと、女性は「ご近所さんなら、挨拶したいだけよ。名前はなんていうの?」と返してきた。トールズさんは「もう二度とこんなことはしないでください。あなたの行動はバカバカしいですよ。おやすみなさい。私の名前はトールズです」と言い、ドアを開けて中に入った。

ところがその30分後に、トールズさんは警察の訪問を受けることになった。白人女性が通報したのである。セントルイスのメトロポリタン警察によると、女性はトールズさんがアパートの居住者かどうかはわからないと話していたようだ。トールズさんは警官らにこのアパートを賃貸していること、女性にも鍵を見せたことを伝えた。翌日、トールズさんはこの出来事を自身のFacebookに投稿し、このように綴った。

「白人女性は、私が黒人であるというだけで身の危険を感じ、私がアパートに入ろうとするのを遮りました。黒人である私がこの豪華な建物に住んでいるとは思わなかったのでしょう。こんな出来事は今までに経験したことがありませんでした。でもアメリカで黒人に生まれ、自分の家に帰宅するということはこういうことなのです。2018年のアメリカでこのようなことが起こることにショックを受けています。」

また、米メディアの取材でトールズさんはこのように語っている。

「女性がした行動に危険を感じたので、動画を撮影していました。私は単に自分の家に帰ろうとしただけです。なぜ、警察に通報されるのかがわかりません。自分が置かれている状況は、先月起こった黒人射殺事件を思い出しました。」

9月6日にテキサス州ダラスで起こった白人女性警官による黒人男性射殺事件は、世間で物議を醸していた。仕事を終えてアパートに戻ってきた女性警官(30歳)が、自分が住んでいる棟を間違えたことから、ちょうど真上に住む黒人男性(26歳)の棟に上がってしまった。そして自分の部屋を開けようとしている男性を「侵入者」と勝手に勘違いし、2発銃弾を放ち男性を射殺した。今回のトールズさん同様、黒人男性側に非は全くなかった。

なおトールズさんの件が各メディアで報じられると、白人女性の身元が判明した。女性は不動産会社「Tribeca-STL」で働くヒラリー・ブルック・ミューラーさん。多くの人種背景を持つ従業員で構成されている“マイノリティ・ビジネス”を展開している「Tribeca-STL」はヒラリーさんの差別的行動について「人種差別は認めない」とし、直ちにヒラリーさんを解雇した。

このニュースを知った人からは「証拠を動画に残しておいてよかったと思う。そうでないと通報時にどんなでたらめを言われるかわからないからね」「ドアに鍵をさす瞬間を見ているのに、まだ通報するって…気持ち悪い」「この白人女性、精神的におかしい」「この女、何がしたいんだ?」「ダラスの事件もあるから、黒人は本当に気をつけなきゃね」「この女も間違いなくトランプ支持者だな」といった声があがっている。



画像は『Metro 2018年10月15日付「White woman stopped black man from entering his own apartment because he made her ‘uncomfortable’ 」(Picture: D’Arreion Toles)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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