【海外発!Breaking News】意識回復を信じて介護し続けた母、12年ぶりに昏睡状態から目覚めた息子に涙(中国)
TechinsightJapan / 2018年11月11日 21時10分
母親の子供への愛ほど勝るものはない。このほどそれを実感させられるような心温まるニュースが中国から飛び込んできた。12年前に大事故で昏睡状態に陥っていた男性が、ようやく目を覚ましたのである。その男性のそばには、いつ何時たりとも離れずに懸命に介護をし続けてきた母の姿があった。中国メディア『Beijing News』をはじめ『news.com.au』『Mirror』などが伝えている。
中国・山東省寿光市に住むワン・シュバオさんは、2006年に交通事故に遭い致命的な怪我をした。当時36歳だったワンさんは、それから12年間も昏睡状態が続いていた。
しかしそんなワンさんのそばを片時も離れずに懸命に介護し続けてきたのは、母親のウェイ・ミンギンさん(75歳)だった。父親はワンさんがまだ若い頃に他界しており、ウェイさんがたった一人で息子の世話を続けてきた。ウェイさんは、ワンさんの医療費のために貯金全てを使い切り、12万元(約196万円)の借金まで背負ってしまった。一時期は貧しさゆえに1か月間何も食べず、水だけを飲んで凌いだこともあったという。そのためにウェイさんの体重は20kg落ち、今では30kgほどしかない。
朝5時に起きると、ウェイさんはまずワンさんの顔を洗う。その後は体を拭いて流動食を与え、床ずれを防ぐために体をマッサージする。ウェイさんは毎日どんな時も、ひたすら息子の意識回復を願ってこの介護を繰り返し行ってきた。そして今年10月、ついにワンさんが目覚めたのだ。
12年ぶりの長い昏睡状態から意識を取り戻したワンさんの顔にかすかな笑顔を見たウェイさんは、歓喜のあまり涙した。現在もワンさんは動くことや話すこともできないが、そばにいて介護をしてくれる母親の声を聞くことができ、笑顔を返して応じることができるようになった。そんな息子を見てウェイさんは、このように語っている。
「息子が目を覚ましてくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。いつの日か、息子が完全に回復してくれることを願っています。そして私を『お母さん』ともう一度呼んでくれる日が来ることを待っています。決して諦めません。」
このニュースが、中国のソーシャルメディア『Weibo(ウェイボー)』で拡散すると、多くの人が母親の子供への愛に心打たれ、このようにコメントした。
「母の愛に勝るものはないね。」
「母親だからこそ、子供をここまで愛することができるんだろうな。」
「こんな素敵なお母さんを持って、この息子さんも幸せだね。」
無条件の愛があるからこそ、骨身を惜しんで息子の介護に尽くしてきた母親。12年の努力が実った喜びは何ものにも代えがたいだろう。このニュースを知った人からは「読んで涙が出た」「真実の親子愛だね」「宝くじ当選者でもいいから、この親子に寄付してあげてほしい」「自分を犠牲にしてまでも子供に尽くす…これぞ母親の鑑だ」「母親の子供への愛ほど素晴らしいものはない」「悲しいけれど心が温まるニュースだね」といった声があがっている。
画像は『news.com.au 2018年11月7日付「Son wakes from coma after his elderly mum nursed him day and night for more than a decade」(Picture: Beijing News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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