【海外発!Breaking News】恋人の3歳息子を虐待しコンクリート詰めにした男に懲役109年(米)
TechinsightJapan / 2018年12月20日 13時31分
悲しくも、幼い子供が虐待された果てに命を落としてしまう心痛むニュースが頻繁に伝えられる中、このほどアメリカで昨年起こった児童虐待殺人事件の裁判が行われ、加害者の男に109年という懲役刑が下された。『The Wichita Eagle』『KWCH12』『Metro』などが伝えている。
米カンザス州ウィチタで2017年5月19日、当時3歳だった男児エヴァン・ブリューワー君がその短い生涯を閉じた。
母親ミランダ・ミラーとその恋人スティーブン・ボーダイン(41歳)と暮らしていたエヴァン君は、度重なる虐待を2人から受けていた。特にスティーブンが率先して、ミランダとともにエヴァン君を裸にして鎖に繋ぎ、首にはベルトを巻いて何時間も地下室で立たせるという虐待行為を何か月間にもわたり行っていた。5月19日、スティーブンはエヴァン君に食べ物も与えず壁に沿わせて何時間も立たせたうえ、力の限り暴力を振るった。そして、泣き叫ぶエヴァン君はスティーブンに浴室へ連れて行かれた末に絶命した。
ずぶ濡れで息絶えたエヴァン君の遺体を、スティーブンは数日後に借家である自宅の車庫にコンクリート詰めにして埋めた。エヴァン君の姿が見えないことに気付いた周りの人の問いかけには、「母親と留守にしている」と嘘をついていた。その後、スティーブンはミランダと引っ越したが、9月に大家がコンクリート詰めになったエヴァン君の遺体を発見した。
遺体は腐敗がかなり進行しており、警察によるとどのようにしてエヴァン君が死に至ったのかを特定することは困難だったという。しかし検死の結果、エヴァン君の体内に鎮静作用がある薬剤ベナドリルが残留していることが判明し、警察はエヴァン君が薬と一緒に致死量に至る塩を摂取させられていたことを突き止めた。
逮捕・起訴されたスティーブンとミランダの公判では、検察側が2人の自宅の防犯カメラからエヴァン君に対する虐待を示す証拠となる16,000枚もの写真や映像を収集し、法廷で提示した。ミランダについては求刑の軽減を条件に司法取引をすることで、検察側はスティーブンの犯行を聞き出した。ミランダは、スティーブンが普段からエヴァン君を部屋で投げ飛ばしたり殴る蹴るの暴力を振るっていたことを証言。また、エヴァン君は亡くなる数日前から、スティーブンによる暴行が原因で倒れ、起き上がることもできないほど具合が悪かったとも発言した。
エヴァン君の父カルロさんは、息子が母親のもとで虐待されていた間、少なくとも6回は当局へ虐待の兆候があることを知らせており、エヴァン君の親権を得ようとしていたという。エヴァン君が亡くなる前も数週間にわたって息子に会うことや話すことを試みたが、ミランダやスティーブンに拒否され続けていたそうだ。防ぐことができた虐待であるにもかかわらず、最悪の結果となってしまった。
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