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【海外発!Breaking News】4歳娘を殺害し放火した母親、精神疾患を理由に無罪確定(英)

TechinsightJapan / 2018年12月23日 10時0分

【海外発!Breaking News】4歳娘を殺害し放火した母親、精神疾患を理由に無罪確定(英)

今年6月、英ウェールズ南部で4歳女児が母親に湯船で溺れさせられた後に、火をつけられて死亡するという痛ましい事件が起こった。その後、女児が生きたまま放火されたか否かについての捜査が行われていたが、女児は溺死した後に遺体に火を放たれたことが判明した。逮捕された母親についてはこのほど裁判が行われたが、精神疾患を理由に無罪が確定した。『Manchester Evening News』『Daily Record』などが伝えている。

6月8日、ウェールズ南部ロンザ・カノン・タフのトレアローで、アメリア=ブルック・ハリスちゃん(4歳)の遺体が自宅で発見された。変わり果てたアメリアちゃんを発見したのはアメリアちゃんの兄で、叫び声を聞きつけた近隣住民メーガン・グリフィスさんが駆けつけ、警察に通報した。

メーガンさんは、前庭で気が抜けたように突っ立っているアメリアちゃんの母カーリー・アン・ハリス(38歳)が、「娘は神様のそばにいるの。天使が娘を連れてったわ」と話すのを聞いた。通報を受けて駆けつけた警察官にもカーリーは「天使がそうするように言ったのよ。逮捕して。大丈夫だから」と伝えたという。

事件直後は、アメリアちゃんが浴槽で溺れた後にまだ生きていた状態で母親に火をつけられ殺害されたのか、既に溺死していた後に火を放たれたのかという点が問題になった。これについては、内務省の病理学者リチャード・ジョーンズ医師が、アメリアちゃんは既に死亡した後に放火されたと断定した。

捜査が進むにつれて事件の全容が明らかになったが、アメリアちゃんを含む3児の母だったカーリーは、事件直前に少量のアンフェタミン(覚醒剤)を使用していたことも判明した。しかし専門家らは、カーリーが薬物に誘発される精神疾患を患っていたわけではないと法廷で発言した。

法廷では、カーリーの2人の息子が「母は事件前の6週間ほどは具合が良くない状態だった」と話していたが、フィリップ・ジョセフ精神科医は「カーリーは2014年に尿路感染症に罹って以来、統合失調症を患うようになった」と述べた。また、アーデン・トミソン精神科医も「妄想と宗教的幻想により、娘を殺害することが世界を救うと信じ、神に試されていると思い込んでいた」とカーリーが深刻な精神疾患を抱えていたことを明らかにした。トミソン医師は1か月前にカーリーを検査した時にも妄想から抜け出ていなかったと述べ、妄想型統合失調症を患っていると診断した。

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