1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】給料小切手の現金化を銀行で断られた黒人男性、警察に通報される(米)

TechinsightJapan / 2018年12月24日 21時30分

写真

このほどアメリカで、給料小切手を現金化しようと銀行に立ち寄った黒人男性が銀行員によって警察に通報されてしまった。アメリカでいまだ残る黒人に対する差別問題が、また露わになった瞬間でもある。『Cleveland19』などが伝えた。

米オハイオ州クリーブランドに住むポール・マカウンさん(Paul McCown)は今月1日、給料小切手を現金化しようとブルックリンのビダルフ通りにあるハンティントン銀行(Huntington Bank)の支店に立ち寄った。

ポールさんは新しい職に就いたばかりで、その初給料となる約1,000ドル(約111,000円)を現金で受け取るつもりだった。ところが銀行員が雇用主に確認の電話を入れたが繋がらず、ポールさんは身分証明書の提示と指紋の採取を求められることとなった。

ハンティントン銀行では、当銀行の口座を持っていない客に対してポリシールールとして指紋の採取を求めているという。ポールさんは銀行側の求めに素直に応じた。しかし銀行員は、コンピュータの情報を確認している最中にポールさんに疑念を持つようになった。

ポールさんの小切手は間違いなく雇用主から受け取った正真正銘の給料小切手だったが、銀行側は小切手を現金化することができないと通告した。仕方なく出直すことにしたポールさんは、銀行を出た。そして自分のトラックに乗り込んでエンジンをかけようとした途端、警察車両がポールさんのトラックの前に立ちはだかった。警察官はポールさんの元にやってくると、車から降りるよう指示してきた。

この時、ポールさんは一瞬自分の身に何が起きたのか分からないまま警察車両の後部座席に乗せられた。後に銀行の金銭出納係が警察にポールさんのことを通報したという事実が判明した。米メディア『Cleveland19』が入手した、銀行員が911に通報した際の音声記録には次のようなやり取りがあった。

銀行員「男性は小切手を現金化しようとしていますが、この小切手は偽物のようで詐欺かもしれません。我々の記録とマッチしないのです。」

オペレーター「彼はあなたが警察に通報したことを知っていますか?」

銀行員「いいえ」

身柄を拘束されたポールさんだったが、警察官がポールさんの雇い主に連絡を入れ、数分後には小切手が本物であり、従業員として働いていることが証明され、無事身柄が解放された。一安心したポールさんだったが、彼は「今回のことは銀行員が人種的に私を差別したのではないかと思う」と話している。

翌日にポールさんは他の支店で小切手を現金化したが、問題なく対応してもらったとのことだ。また警察の声明によると、通報した支店では7月18日以降10件以上もの詐欺があり、金銭出納係が用心深くなっていたことが今回に至ってしまった要因だという。

後に銀行側ではポールさんに対してお詫びと今後の体制について声明を出し、これから彼に接触を試みるとしていた。しかしポールさんとしては通報した金銭出納係から直接の謝罪があることを望んでいるそうだ。

画像は『Cleveland19 2018年12月19日付「Cleveland man alleges racial profiling after bank refuses to cash check, calls 9-1-1」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください