【海外発!Breaking News】Facebookの投稿きっかけで 認知症のホームレス男性、2年ぶりに家族と再会(英)
TechinsightJapan / 2018年12月26日 21時0分
欧米では家族で過ごすクリスマスは特別なイベントだ。このほど英マンチェスターで、クリスマス前に起こった素敵な出来事が『Manchester Evening News』などで伝えられた。
マンチェスターのウィゼンショウウに暮らす3児の母ショバーン・フォーランさん(32歳)は、いつも見かけるホームレス男性のことが気になっていた。
デクランというその男性は、長い間同じ場所で路上生活をしていたようだが、ショバーンさんら通行人に決して金を乞うことなく、クリスマスが近づいた時期でも「ハッピー・クリスマス」と声をかけるだけだったという。しかし12月の半ばにショバーンさんが彼を見かけた時には、とても寒そうにしていてあまり具合が良くなさそうに見えた。そのためショバーンさんは、Facebookで地域住民らにデクランさんへの寄付を呼びかけた。
「この冬、彼が寒い路上で過ごすのはあまりにも気の毒だと思い、彼のために上着や帽子、靴下などの暖かい衣類や食べ物、生活品などを寄付してもらえないかFacebookに投稿したんです。そしたら何百人というユーザーから彼を助けたいという返事をもらいました。」
予想以上の反響に喜んだショバーンさんは早速、寄付された物をスーツケースに詰め込んで、デクランさんが座っている場所へ子供たちと向かった。そして、ショバーンさんが彼に「誰か電話してほしい人はいる?」と尋ねると、デクランさんは困惑した様子を見せた。
「彼は、日付や時間もはっきりと分かっていないようでした。でも、グレーター・マンチェスターのオールダムに娘がいると言っていて、身奇麗にして会いに行きたいと話していました。」
その翌日、ショバーンさんはクレアと名乗る女性からFacebookに連絡を受けた。クレアさんはショバーンさんの投稿を見て、写真の男性が自分の母の兄であることに気付いたのだ。クレアさんは、デクランさんが2年前に家族のもとから姿を消してしまったこと、身内は必至で彼の行方を捜していたことをショバーンさんに明かした。クレアさん曰く、デクランさんは行方不明になった時に既に認知症を患っていたという。しかしデクランさんがこの2年間、路上生活者になっているとは身内の誰もが思いもしていなかったようだ。
クレアさんから話を聞いたショバーンさんは翌日、早速デクランさんにいい知らせを伝えに行った。しかしいつもの場所にデクランさんの姿はなく、ショバーンさんは数日間彼の行方を探し続けた。そして12月18日、ついにデクランさんを見つけ、彼の身内に連絡。すると30分以内にクレアさんとデクランさんの妹が迎えに来て、家族は2年ぶりに再会することができた。
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