【海外発!Breaking News】亡き母の墓石を勝手に移動した墓地に親族ら怒り(米)
TechinsightJapan / 2019年1月10日 16時37分
土葬文化が未だに残る欧米では、故人を偲ぶための墓石の下には遺体が埋葬されているということが少なくない。しかしこのほど、米マサチューセッツ州にある母親の墓石が家族の承諾なく勝手に移動させられており、親族は墓地側に怒りを露わにしている。『PEOPLE.com』『CBS Boston』などが伝えた。
マサチューセッツ州キングストンにあるエバーグリーン墓地に埋葬された母親の墓を訪れた家族は、いつもの場所に母の墓石がないことに気付き、愕然とした。
カッサンドラ・メイドーさんときょうだいらは、このほど米メディアで怒りを口にした。
「母の墓参りに行ったきょうだいから、『墓石を動かした?』と連絡があったんです。最初、何をおかしなことを言っているのだと思いました。でも実際に母の墓石は移動していたんです。」
カッサンドラさんの母親ローラ・ホワードさん(享年53歳)は、2013年5月にフロリダの自宅で死亡しているところを発見された。ローラさんの死は殺人事件として扱われたが、現在も未解決のままだ。カッサンドラさん遺族らはこの5年間、突然母親を失った苦痛にひたすら耐えながらも、亡き母を偲ぶためにきょうだいたちと頻繁に母親の墓を訪れていた。
ところが冬のホリデー期間中に墓を訪れた身内が、ローラさんの墓が以前あった場所から一列奥に移動しており、今までローラさんの墓があった場所には別の人の名前が刻まれた墓石があることに気付いたという。墓石を移動させることなど何一つ墓地側から聞いていなかったカッサンドラさんはすぐに墓地側へ問い合わせた。すると「ローラさんはもともと間違った区画に埋められていたため、正しい場所へ墓石を移動させた」という返事があり、遺族に何の断りもなく行ったことについての謝罪の言葉は一切なかったそうだ。
キングストン役場書記(記録係)で埋葬担当事務員であるポール・ギャラガーさんは、「エバーグリーン墓地は個人所有のため、墓石の移動があったことを把握していなかった」と話している。しかし遺体を掘り起こし、それを墓地内で移動させる場合は埋葬許可を得なければならない。エバーグリーン墓地はそれをしておらず、ポールさんによると「遺体が実際に移動されたか否かについては未だ確認できていない」ということだ。
カッサンドラさんは、「母の死は私たちにとって恐ろしい状況下で起こりました。テレビでしか見ないような非現実的なことが実際に起こったのです。私たちは母の死に対して5年の間、苦しんできました。それでも母の葬儀は素晴らしく、この墓地で母は穏やかに永遠の眠りにつけると信じていました。それなのにこんなふうに勝手に母の墓を動かされると、辛い傷口をえぐられたように感じてしまいます。墓地側は誰も私たちに連絡してきていません。こんなこと間違っています」と苦悩を吐露している。
5年前、ローラさんの墓石は家族の友人の墓地の真横に特別に設置されたとカッサンドラさんは言う。しかし今になって、無情にも勝手に移動されてしまった。なぜ、このような事態が起こったのか。この件について、墓地協会は現在調査を行っているとのことだ。
画像は『PEOPLE.com 2019年1月7日付「Massachusetts Family Outraged After Late Mother’s Grave Is Moved Without Their Knowledge」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「犠牲はもうたくさん」 ロシア兵遺族、極東に慰霊碑
共同通信 / 2024年4月26日 5時51分
-
お墓はもう要らない?ゴールデンウィークの家族会議で話しておきたい「墓じまい」のこと
LIMO / 2024年4月23日 7時5分
-
〈公務員の姉+無職の妹〉50代独身の2人、身を寄せ合って生きてきたが…姉の突然死で事情が一変、相続財産3,000万円が宙に浮いた「まさかの事態」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月15日 11時45分
-
弟がいたのに「身寄りない」遺体を火葬 京都市「荼毘を優先」過去の戸籍たどらず
京都新聞 / 2024年4月8日 17時44分
-
祖父母と共に都内へ引っ越すことに。地元にある「お墓」も一緒に引っ越せたりするのでしょうか? 相場を教えてください!
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月8日 9時0分
ランキング
-
1プーチン氏、戦術核演習を指示=「西側への対抗措置」
時事通信 / 2024年5月6日 19時13分
-
2中国、カナダの調査は「うそ」 総選挙に介入と報告書
共同通信 / 2024年5月6日 20時33分
-
3バイデン政権、米国製弾薬のイスラエル輸送を停止か…ハマスとの戦闘開始後で初
読売新聞 / 2024年5月6日 17時10分
-
4アメリカの大学で広がるガザ抗議デモ、社会への不満が根底か…大統領選の争点に
読売新聞 / 2024年5月7日 5時0分
-
5中国軍機、照明弾で豪ヘリ妨害=高度差60メートル、「危険」と抗議
時事通信 / 2024年5月7日 9時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください