【海外発!Breaking News】墓から少女の遺体が盗まれる 家族は「死者の花嫁にされた」(中国)
TechinsightJapan / 2019年1月12日 18時37分
中国の一部の地域では「冥婚」という埋葬時の風習がある。これは独身男性が亡くなった場合に、その家族が独身女性の遺体を用意して死後に結婚させるというものだ。未だに残るこの風習により、独身女性の墓が荒らされる事件が後を絶たないという。『河北青年報』『The Sun』などが伝えている。
中国北部・河北省の村に住む家族(名前は唐さんとしか伝えられていない)が今月4日、亡くなった親戚の娘の墓が荒らされていることに気付いた。中国メディアの『河北青年報』によると、18年前に当時18歳で亡くなった少女の遺体が墓から盗まれたというのだ。
白骨化していた少女の遺体はほとんどが持ち去られ、墓には小さな骨のかけらが残るだけだった。また墓の近くには、犯人がはめていたものと思われる軍手が捨てられていた。家族の話によると少女が亡くなった当時、葬儀はささやかに行われ、棺桶には金銭的に価値のあるものは入れていなかったとのことだ。
しかし家族は、少女の遺体が中国北部に伝わる風習「冥婚」に利用されたと話す。中国北部の一部の地域では未婚かつ未成年の男子が亡くなった場合、祖先と同じ墓に入れないため、死後に独身女性の遺体と結婚させる風習がある。
これにより“成年”として祖墳に葬ることができ、2つの遺体は同じ墓に埋葬される。また成年でも未婚だった場合は、あの世で夫婦となることで死者の魂が慰められるように冥婚の儀式が行われることもあるようだ。
そのため中国では独身女性の遺体を墓から盗んだり、酷い場合は殺害までして闇市場で取引されることもあるという。今回、遺体を盗まれた家族のもとには、昨年の秋に「遺体を購入したい」と申し出る者がいた。しかし家族はこれを断固として拒否した。
このようなことがあったことから、少女の遺体は「死者の花嫁」として「冥婚」に利用されたと家族は確信している。この風習も1949年に法律で禁止されており、女性の人形を用いて儀式を行う遺族もいるが、未だ女性の遺体を用いて行われているのが現状だ。
なお中国では、遺体の取引は2006年に違法と定められており、発覚した場合には最高3年の懲役刑に処されるとのことだ。今回の事件については、今も警察の捜査が続いているという。
画像は『The Sun 2019年1月9日付「CORPSE BRIDE Grave robbers steal body of girl, 18, to take part in ‘ghost marriage’ leaving family distraught」(Pear Video)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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