【海外発！Breaking News】全米を感動させたカップルとホームレスの救出劇 3人共謀の寄付金狙いの詐欺だった

2017年11月、路上で救いの手を差し伸べてくれたホームレス男性のために寄付金を集めようとした米ニュージャージー州のカップルの心温まるストーリーは、多くの人に感動をもたらし、クラウドファンディングサイトには多額の寄付金が寄せられた。このニュースは、当時多くのメディアで報じられたが、昨年8月にホームレス男性が寄付金を全額手にしていないと訴えたことで再び話題になった。そして昨年11月には事態が大きく展開。実はホームレス男性とこのカップルは知り合いで、3人が共謀して寄付金をだまし取ろうとした計画的犯行だったことが発覚した。『ABC Columbia』『New York Post』などが伝えている。

ひとりのホームレス男性と一組のカップルのハートウォーミング・ストーリーは、最初から真っ赤な嘘で塗り固められた計画的犯行だった。

2017年11月10日に設置されたクラウドファンディングサイト『GofundMe』のアカウントを見た人々は、そのストーリーに心温められた。それは、10月に米ニュージャージー州に住むケイト・マックルー（28）がフィラデルフィアの高速道路でガソリン切れとなり、なす術もなく困り果てていたところに、高速道路脇で1年半ほどホームレスをしていたジョニー・ボビットJr（35）が、なけなしの20ドルでガソリンを購入。救いの手を差し伸べてもらったホームレスに感激したケイトは、恩返しにと『GofundMe』で寄付を呼びかけるという内容だった。

感動した14,347人からの寄付金は総額402,706ドル（約4,480万円）にものぼり、目標金額を大きく上回った。しかしケイトとボーイフレンドのマーク・ダミーコ（39）は、その寄付金のほとんどを高級ブランド品や高級車、旅行などに散財。その間2人はこの件で本の出版契約も計画していたという。ジョニーに渡していたのは75,000ドル（約834万円）のみで、ジョニーは昨年8月にカップルに対して民事訴訟を起こし、残りのお金を渡すよう弁護士を通して要求した。

この時、ケイトとマークは「自分たちのために寄付金は使っていない」「ジョニーにお金を渡せばドラッグに消えてしまうから渡せない」などと反論していた。しかし実際には『GofundMe』のアカウントが設置されて4か月経った3月中旬までに、2人は既に寄付金を使い込んでいたことが発覚した。親切なカップルになりすました男女が寄付金を搾取…といった形で幕を下ろすと思われたこの一件は、昨年11月に更なる展開を迎えた。