【海外発!Breaking News】深さ100mの井戸に落ちた2歳児、救助隊ら不眠不休の救助活動(スペイン)
TechinsightJapan / 2019年1月18日 15時44分
家族で楽しい外出になるはずの一日が悪夢へと変わった。このほどスペインで、両親と出かけていた2歳児が突然姿を消した。男児は深さ100メートルほどの古井戸に転落してしまい、現在も救助隊らが不眠不休で救助活動に尽力している。『BBC News』『New York Post』などが伝えた。
1月13日、スペインのマラガ東部のトタラン近くにある井戸に2歳男児が転落する事故が起こった。2歳のフレン・ロセロ君(Julen Rosello、一部報道ではユレン/Yulenとも)は、父親ホセさんや母親ビクトリアさんと一緒に出かけており、両親が昼食を準備している間にふらりと出てしまったようだ。その後、いなくなってしまったフレン君を捜した両親は、古井戸を見つけ「ここに落ちたに違いない」と確信した。
男児の救出に駆けつけた救助隊らは、直径わずか25cmしかない井戸の穴に本当にフレン君が落ちたのかを確認するため、井戸の中から土や瓦礫を掻き出す作業を行い、その中に混じっていた毛髪をDNA鑑定にかけた。すると普段フレン君が使用していた飲み物のボトルから採取したDNAと一致したことから、フレン君は間違いなく深さ100メートルほどの井戸に落ちたことが確認された。
フレン君の救出活動には、スペイン北部とスウェーデンからの鉱山の救出専門家チームが呼び寄せられた。スウェーデンのチームは2010年にチリのサン・ホセ鉱山で起こった落盤事故でも、アタカマ砂漠の地下に生き埋めになっていた33人の鉱山作業員らの居場所を正確に位置づけ、33人全員を救助した功績があるという。彼ら専門家らは、フレン君が井戸に落ちた際に土や瓦礫なども一緒に崩れ落ちていると推測しており、とにかく井戸の土を掻き出す作業から始めた。またカメラを使って、穴の中の様子を確認する作業も行われている。しかしその穴にカメラを送り込むことも、困難と危険を伴う。中の様子を探る時にも、万が一周りの土が崩れてフレン君が生き埋めになってしまわないようにと慎重にならざるを得ない。
やがて救助隊らは、深さ73メートルほどの地点にお菓子の小さな袋とプラスチックのカップがあることをカメラで確認した。現在、フレン君は深さ80メートルの地点にいるとみられている。何より重要なのは、フレン君の位置を正確に特定することであり、フレン君が井戸に落ちたとされる13日から、救助隊員らはまさに不眠不休の救助活動に尽力しているが、現時点ではフレン君が井戸の中で生存しているという兆しは見つかっていない。
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