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【海外発!Breaking News】「死んだらもういじめられない」 14歳少女、最後のメッセージを投稿し自殺(豪)

TechinsightJapan / 2019年1月25日 16時20分

【海外発!Breaking News】「死んだらもういじめられない」 14歳少女、最後のメッセージを投稿し自殺(豪)

いじめで命を絶つ子供の数は減ることがない。このほどオーストラリアの西オーストラリア州で、14歳少女が今年初めに自殺をしたニュースが『The Australian』『news.com.au』などで報じられた。少女はオーストラリア先住民「アボリジニ」の子孫で、差別的ないじめを受けていたようだ。

1月1日、西オーストラリア州カルディーニャに暮らすロシェル・プライオアーさん(14歳)が自宅寝室で意識不明の状態になっているところを父親ジェフリーさんが発見した。その数時間前、ロシェルさんはソーシャルメディアで最後の投稿をしていた。そこには「私が逝ったら、いじめや差別がなくなる」と綴られていたという。

パース子供病院へ搬送されたロシェルさんには治療が試みられたが、9日後の1月10日に息を引き取った。悲しくも、必死で助けを求めていたロシェルさんの投稿には、たった1人が返信しただけだった。

動物好きで数学に優れ、ちょっとした悪戯が大好きだったというロシェルさんの夢は大学に行くことだった。ロシェルさんの両親や姉カイアンさん(17歳)は「昨年の夏までは学校に馴染んでいたように思えた」と語っているが、母親ウエンディ・パターソンさんによると、昨年8月にロシェルさんが通っていたフリーマントル・カレッジの校門近くでアボリジニではないひとりの男と生徒間で起こった口論にロシェルさんが巻き込まれ、脚に複数の切り傷を負った出来事があったそうだ。口論の詳細は不明ということだが、ロシェルさんが怪我をさせられたにもかかわらず警察はその男を逮捕することはなかった。それ以降、ロシェルさんは精神的に落ち込むことが多くなり、怯えて学校にも行きたがらなくなってしまったようだ。西オーストラリア州警察は「この件については関係者全員から事情を聞いており、その結果逮捕には至らなかった」と述べている。

この件がきっかけとなったか否かは不明だが、カイアンさんは「妹は何人かから差別的ないじめを受けていて、悩んでいた」と話している。オーストラリア統計局の調査では、5歳~17歳のアボリジニの子供が自殺する確率はそうではない子供の5倍にもなり、18歳になる前に命を絶った4人に1人がアボリジニの子供たちであることが判明している。事実、西オーストラリア州で3人、クイーンズランドと南オーストラリア州でそれぞれ1人ずつ、過去2週間でロシェルさんを含む5人のアボリジニの少女が自殺していた。加えて、クイーンズランド南西部ローマに住む12歳のアボリジニの少年が1月14日に自殺を図ったが一命を取り留め、現在はブリスベンの病院で治療中であり、同様に自殺を試みた11歳のアボリジニ少年はパース子供病院のICU(緊急治療室)で治療を受けているという。

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