【海外発!Breaking News】臨月の黒人妊婦、警備員2人に電車から引きずり降ろされる(スウェーデン)
TechinsightJapan / 2019年2月5日 10時30分
「悪夢を見ているようでした。8か月目でお腹の子を失った経験があるので、今回同時期にこのようなことが起こり、言葉にならないほどの恐怖でした。警備員は私が切符を持っていないと非難しましたが、提示を求められた時に見つけられなかったんです。切符はちゃんと持っていました。なのに電車から降りろと言われ、私は疲れと痛みで拒否しました。すると彼らはすぐに私を掴んで引きずり降ろしました。彼らが私を押さえつけてお腹に乗りかかって来たので、私は『お腹の子供を傷つけないで!』と叫びました。」
女性は押さえつけられた時に痣ができ、苦悩を味わったことでトラウマになってしまったと語る。この騒動後、警備員2名は内部捜査のため休職させられており、警察は暴行事件として捜査を続けているようだが、交通会社「SL」はこのように主張した。
「警備員は警察により任命され、公共の場での秩序を保つことを任務としています。彼ら職員は警察と同様の権力を持つことが認められており、命令を妨害する人を拒絶または逮捕する権利があります。切符を所持していなかったために警備員らが罰金を科したにもかかわらず、女性は拒否しました。更に電車を降りるように命じても拒否したため、警備員らがルールに従い女性を電車から降ろそうとしたところ女性は抗い、叫びだしたのです。」
ストックホルム交通局側は、「警備員らは行き過ぎた行為に及んだかもしれない。小さな子供を連れた妊婦への対応は、何らかの用心があって然るべきだったのでは。なぜ、彼らがこのような形で暴力的に介入せざるを得なかったのかということについては、後の捜査で明らかになるだろう」と述べ、それ以上のコメントを避けた。
ソーシャルメディアで拡散したこの動画には、「黒人女性が不公平に攻撃を受けている」「人種差別」といった声が相次いだ。このことにラヴェッテさんは、「アフリカ系スウェーデン人は、人種差別を受けてこのように不公平な対応で虐げられています。この動画はスウェーデンでの黒人対応を如実に表しているといっていいでしょう。残念なことに私たち黒人は、暴力的なヘイトクライムのターゲットにされるリストNO.1であり、こうした犯罪が起こっても裁判にかけられるのはわずか4%なのです」と話している。
また、スウェーデンのフェミニスト・反人種差別主義団体「Men for Gender Equality」の代表者アラン・アリ氏は、「白人ではないスウェーデン人にこのような問題が起こった時、警備員が暴力的対応をしたという証拠を私は多々目にしています。今回、警備員が休職処分を受けたことは問題解決の一歩と言えるでしょうが、こうした対応は全く持って不必要です」と述べている。この件以来、運輸局と警備会社の両方が人種差別やリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康とその権利)に関してのトレーニングコースを実施することとなっている。
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