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【海外発!Breaking News】配達先で犬に噛まれ指を失った郵便配達人に飼い主、「不法侵入」と反論(英)

TechinsightJapan / 2019年2月20日 6時0分

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危険な犬と知りながら、躾もせず放置していた飼い主。昨年、英ケント州で郵便配達人がその犬に襲われ指を失う事故が起こり、このほど飼い主に有罪判決が下された。『The Sun』『real fix』などが伝えた。

ケント州イースト・モーリングで昨年4月18日、飼い犬が郵便配達人の指を噛みちぎる事故が起こった。

いつものように回り慣れた地域で郵便配達をしていたキース・ボーンさんは、エマ・ネル(37歳)の自宅に郵便を投函しようと門の中に入り、ドアに設置されていた投函口に郵便物を差し入れた。しかしなかなかドアの奥へいかず、キースさんは手を添えて押し込むようにして郵便物を投函した。

ところがその時、家の中からエマが飼っていたスタッフォードシャー・ブル・テリアが走り寄り、キースさんの指に噛みついたのだ。これにより、キースさんは右手薬指の第一関節を失った。

エマは警察に、飼い犬が事故を起こしたことについて、仕事をしていただけのキースさんのことを「私有地に入り不法侵入した」と反論。しかし「犬は郵便配達人に反応し、よく噛みつこうとしていた」とも供述した。

逮捕されたエマは、今年1月30日にセブノークス治安裁判所に出廷。法廷ではこの事故以来、エマの敷地内には外部の郵便箱が設置されたことが明らかにされたが、ナイジェル・ピルキントン検察官はエマをこのように糾弾した。

「被告は郵便配達時に飼い犬がどのような反応をするか知っていたにもかかわらず、何の対応もしなかったために今回の事故が起こった。被告は配達人が私有地へ不法侵入したと主張したが、郵便を届けるために配達人は門を通って敷地内に入らなければならず、このケースにおいても配達人は他人の私有地へ入る権利があると言える。つまり法に基づき不法侵入を問うのではなく判例法を重視した一例として、私有地へ入る郵便配達人は保護されなければならないのである。これは彼らが攻撃を恐れることなく、ドアに設置されている郵便投函口に指を差し入れることができるようにしなければならないというものだ。」

今回の裁判では、エマは抑制のきかない危険な状態で犬を飼い、怪我を生じさせた罪で有罪となった。エマは住宅保険やペット保険にも加入しておらず、損害賠償金を全く得ることができなかったキースさんは裁判所前でこのように心情を吐露した。

「私は手紙を投函していただけだったんだ。投函口にうまく入らなかったので手で押してドアの中へ入れようとしたら、犬が噛みついたんだ。あの女を擁護すべきことは何一つないから有罪判決を期待していたけど、今回正しい判決が下されて満足しているよ。あの女は犬の飼い主なんだから、きちんと責任を持つべきだ。」

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