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【海外発!Breaking News】偽造ライセンスで20年以上働いたパイロット 航空関係者も「なぜ気付かないのか」(南ア)

TechinsightJapan / 2019年3月13日 15時49分

南アフリカの航空会社では、パイロットは雇用から5年以内に定期運送用操縦士免許を取得しなければならず、それができない場合は雇用が取り消される。チャンドラーは1994年に南アフリカ航空にパイロットとして入社したが、それ以前は航空機関士として働いていたという。彼は1999年までに定期運送用操縦士免許を取得しなければならなかったことになるが、実際には取得していなかった。南アフリカ航空は、チャンドラーが定期運送用操縦士免許を取得したと主張を始めた時期について公表する立場ではないとしており、なぜ彼がパイロットとして勤務を続けることができたのかについても明らかにしていない。

内部の情報によると以前、チャンドラーには不可解な行動があった。チャンドラーと同じ時期に入ったパイロットたちは2005年に機長に昇格したが、チャンドラーは昇級を拒否したために副操縦士のままであったという。昇級のプロセスで操縦士免許を提出しなければならず、この時点で誰かが怪しいと思えばよかったのだが誰も気づかなかった。

なおチャンドラーは、ライセンスが偽造であると判明した直後に退職している。また南アフリカ航空は、チャンドラーの偽造ライセンスが発覚した後にその事実を隠蔽しようとした安全管理者を停職処分とした。

一方、業界内部では航空会社や南アフリカ民間航空管理局(SACAA)もなぜチャンドラーの偽造ライセンスに気付かなかったのか疑問視している。パイロットは操縦技能審査や身体検査などで毎年免許を更新する必要があるからだ。

南アフリカ航空では現在、偽造ライセンスによってチャンドラーが稼いだ金額を算出しており、その額は福利厚生も含め数千万円になるだろうとみられている。しかし航空会社は詐欺被害としてチャンドラーを訴えることはせず、社内の免許管理の強化に努めると述べている。

画像は『Mail & Guardian 2019年3月1日付「Fake SAA pilot flew under radar」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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