【海外発!Breaking News】障害者男性、ナイトクラブで「ズボンにファスナーがついてない」と入店拒否に(英)
TechinsightJapan / 2019年3月20日 13時50分
![【海外発!Breaking News】障害者男性、ナイトクラブで「ズボンにファスナーがついてない」と入店拒否に(英)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_597790_0-small.jpg)
障害を抱えている人でも健常者と同じように人生を楽しむ権利はある。しかし現実はまだ、社会の壁が厚いようだ。このほどイギリスで、誕生日を迎えた障害者の男性が初めてのナイトクラブへ入店を試みたところ、警備員に断られてしまった。男性の母親は「もっと障害者に理解を示してほしい」と怒りを露わにしている。『Metro』などが伝えた。
ダラム州ピーターリーに住むジェイミー・リー・ジョーンズさんは、30歳の誕生日を迎えた3月2日の夜、家族と一緒にそのひとときを祝った。母親のトレイシー・ロビンソンさん(54歳)曰く、脳性麻痺、てんかん、水頭症、聴覚障害を抱えているほか喘息を患っているジェイミーさんは、普段は手話でコミュニケーションをとっていることから障害者であることは明らかだという。
このたび30歳になったジェイミーさんは、人生で初めて「ナイトクラブへ行ってみたい」と思い、継父ピーターさんと地元のナイトクラブ「Vibe(ヴァイブ)」へ向かった。しかし半ズボンを着用していたジェイミーさんは、店の前にいる警備員に「服装規定があるので入店できない」と言われてしまったのだ。
そこでジェイミーさんは母親に連れられて一旦自宅へ戻り、長ズボンに着替えて再び同じナイトクラブへ行った。ところが、またしても入店拒否にあう。2回目は「ズボンにファスナーがついてない」という理由からだった。既に店に入っていたピーターさんから、クラブ内には半ズボンやジャージ素材のズボンをはいた客がいることを聞いたトレイシーさんは、このように怒りを露わにした。
「息子はいつも半ズボンをはいていますが、これが息子のスタイルなんです。息子は体重が146~152kgほどあって大柄ですし、ファスナー付きのズボンはひとりでトイレに行けなくなるので着用できません。他の客は良くてなぜ自分はダメなのかと、本人も不快に感じています。息子は普通の生活をしようとしています。今まで行ったことなかったナイトクラブに、今回初めて行きたかったというだけなんです。酒やドラッグもしないし、まして母親が同行していて、なぜ息子は入店を断られなければならないんでしょう。クラブの対応に私も怒りを感じます。障害者への理解をもっと示すべきです。」
このナイトクラブや複数の介護施設を経営している「Ladhar Group(ラダーグループ)」のスポークスマンは、「当社はナイトクラブのような店を運営する一方で、特別なケアを提供する施設も運営しており、障害者の家族に対して理解と共感を持ち合わせております。今回、男性の誕生日がドアにいた警備員のせいで台無しになってしまったことを知り、深い悲しみを感じました。当日の警備員の特定は不可能ですが、こうした状況における対応については、今後警備員らと話し合う予定です。ご家族がいまだ不快や怒りを抱えていらっしゃるようであれば、お会いして話をしたいと思っています」と述べている。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
「とどめ刺したのは社労士の兄」脳と心臓がやられた親4人、不登校の息子、自分も大借金…40代女性の壮絶戦記
プレジデントオンライン / 2024年6月22日 10時16分
-
「みんなと一緒に高校に行きたい」 千葉県弁護士会に対して人権救済の申し立て
チバテレ+プラス / 2024年6月20日 18時4分
-
整形男子インフルエンサー、「男性の香水は入店禁止」飲食店に怒り 「男性限定は変」「違和感」賛同相次ぐ
J-CASTニュース / 2024年6月19日 15時0分
-
「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母親が語る、自閉症の子を育てる不安と苦しみと怒り
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月1日 11時21分
-
「私は生き方ではなく守り方を間違えた」携帯電話の充電コードで愛する9歳の息子の首を絞めた母親 裁判で浮かび上がる苦悩と葛藤
RKB毎日放送 / 2024年5月31日 17時11分
ランキング
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)