【海外発!Breaking News】ロシア旅客機炎上事故で証言続々 機内後方は黒煙を吸い窒息か<動画あり>
TechinsightJapan / 2019年5月11日 13時41分
ロシアの首都モスクワ郊外のシェレメチェボ空港で、乗客乗員78人を乗せたアエロフロート・ロシア航空1492便が炎上、41人が死亡した。現在も事故原因の調査が続いているが、生存した37人は機体前方に集中しており、機内後方13列から20列までの40人のうち助かったのはわずか2人だった。事故から数日を経て、当時の機内の様子が次々に明らかになっている。
今月5日に起こったロシア旅客機炎上事故だが、多くの死者が出た事故原因として挙げられているのは以下の通りだ。
●事故機のパイロットが悪天候にもかかわらず離陸し、燃料を消費せずに着陸を試みた。
●滑走路に着地した際に激しい衝撃を受けたことにより重い機体が損傷を受け、エンジンが炎上した。滑走路には3度衝突している。着陸時のスピード、角度などパイロットの技量にも問題があったのではないか?
●パイロットは着陸後にエンジンを停止しなかった。またパイロットがコックピットの窓を開けたことも火の回りを加速させた。
●着陸前に消防隊への緊急要請がなかったことから、消防車は待機していなかった。そのため到着が遅れた。
●棚の上の荷物を取って脱出した人によって通路がブロックされ、避難が遅れた。
捜査当局による調査が進むなか、1492便に搭乗していた人々が『Радио Свобода』のインタビューに応じ、事故当時の様子を明かしている。
■ピーター・エゴロフさん(Peter Egorov:乗客)
「機体はまるでバッタのように弾んだ。恐怖で失神しそうになった。」
■タチアナ・カサトキナさん(Kasatkina:客室乗務員/CA)
「あっという間に黒い煙が充満した。火があがると乗客は席から立ちあがり出口に向かった。まだ飛行機は動いている状態だったが、(緊急脱出スライド近くにいた)私のそばを通り過ぎた人たちは床を這いながら避難していた。乗客の襟元を掴み、救助できる乗客全員を出口へ導いた。」
■オレグ・モルチャノフさん(Oleg Molchanov:12列に座っていた乗客)
「雷が落ちたが着陸まではスムーズで、飛行中は火はあがっていなかった。火があがるまでは私の席の前の乗客全員がシートベルトをして座っていた。飛行機の天井に頭をぶつけたとか、そんなことはなかった。」
「機体はまるでプラスティックのカップのように燃えた。飛行機が止まる前に窓が溶けだした。最初の衝撃で悲鳴があがり、その後衝撃のたびに叫び声が大きくなった。CA(客室乗務員)は避難誘導していたのだろうが、何も聞こえなかった。」
「私は左翼のすぐ近くに座っていて火も近かった。でも助かったのはただ幸運としか言いようがない。後方の緊急脱出スライドが降ろされることはなかった。」
「逃げる時は後ろから誰かに押されたりすることはなかった。女性が倒れ通路をブロックしていたが、すぐに助けられて前に進むことができた。私が脱出した最後の1人だったと思う。」
「出口付近ではすでに歩ける状態ではなく這って移動した。意識を失いそうになった。」
「私の後ろの列の人たちは、黒煙を吸いその場で窒息、焼けてしまったのだと思う。もう何も見えず、呼吸をすることが困難だった。」
「18列の乗客は飛行機が止まる前に前方に移動していて助かった。」
「着陸の際の最初の衝撃から飛行機が完全に止まるまでは1分くらいだったと思う。その時には消防車も到着していたので、対応は早かったはず。ただ、あの状況では誰も助けられなかっただろう。」
「SNSでは鞄を棚から出していて避難が遅れたという声もあるが、私が座っていた場所ではそんなことはなかった。ただビジネスクラスの乗客に関してはわからない。」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
【道央道で高速バス炎上】「足元から煙が…」バスの乗客が語る一部始終 運転手の指示を待たずに車外に避難した乗客 いったいなぜ炎上? 北海道恵庭市
北海道放送 / 2024年9月17日 20時53分
-
燃えたのは「比較的新しい車両」 当時バス車内では何が… 実際のバスで脱出方法を解説 北海道
STVニュース北海道 / 2024年9月16日 18時53分
-
「まさか自分がこんな事故に出くわすとは」炎上バスの乗客男性が緊迫の脱出「足元から煙、さすがにこれはまずい」バス会社は点検では異常なし、けが人なく乗客の荷物も無事
北海道放送 / 2024年9月16日 17時57分
-
JAL、国内線の搭乗方法を一部変更 東工大のシミュレーションで混雑を緩和する方法が明らかに
ITmedia NEWS / 2024年9月12日 17時35分
-
「何か事故があったのかなと…」心配する目撃者 那覇空港で離陸前の全日空機から煙 補助動力装置の不具合でオイル漏れ けが人なし【動画あり】
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月2日 7時22分
ランキング
-
1米も懸賞金をかけていたヒズボラ大物司令官を「殺害」 イスラエル軍が発表
産経ニュース / 2024年9月21日 8時46分
-
2韓国歌手が「整形の真相」衝撃告白…費用1億ウォン以上「自分のものは耳と目玉だけ」
KOREA WAVE / 2024年9月21日 7時0分
-
3深圳の男児刺殺、自供した男には複数の前科…「電信設備の破壊」や「虚偽事実で公共の秩序乱す」事件起こす
読売新聞 / 2024年9月21日 7時25分
-
4機内食からネズミ、スカンジナビア航空機が緊急着陸
AFPBB News / 2024年9月21日 12時0分
-
5男児刺殺、靖国落書き…相次ぐ「日本」標的事件 投稿サイトには「日本人学校にスパイ」
産経ニュース / 2024年9月21日 15時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください