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【エンタがビタミン♪】松本潤は「情熱と志と無念を切実に訴えかけてくれる」 『永遠のニシパ』で大石静が絶賛

TechinsightJapan / 2019年7月16日 15時25分

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NHK札幌放送局の制作による北海道150年記念ドラマ『永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~』が7月15日、NHK総合で放送された。主人公となる武士で探検家の松浦武四郎役を松本潤が務めることから注目を集めていたが、娯楽性のない内容の濃い歴史ドラマにあって迫真の演技は予想を上回る素晴らしいものだった。視聴者からはドラマの感想とともに「長編で観たい」、「大河ドラマにしてほしい」といった声があがっている。

『永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~』の告知では「幕末の蝦夷(えぞ)地を調査し『北海道』と命名した松浦武四郎の知られざる格闘の人生を描き出します」とあり、それ以上の予備知識なしで「松本潤が出るのならば」と観た人はある意味衝撃を受けたのではないか。

江戸幕末期と言えば坂本龍馬や西郷隆盛、桂小五郎などによる「薩長同盟」や新撰組を取り上げる作品が多いなか、本作は蝦夷地におけるアイヌ人の弾圧に焦点を当てていたからだ。

ヒロインとなるアイヌの女性・リセ役を深田恭子が演じたが、ほとんど笑顔を見せない陰のあるキャラクターで彼女の意外な一面を覗かせた。ちょうどフジテレビ系木曜劇場『ルパンの娘』が7月11日からスタートしており、ヒロイン・三雲華役との温度差を演じ分けるのだから流石だろう。

松本は真面目で正義感が強く人情にも厚い“武士の鑑”のような松浦武四郎を見事に演じ切った。なかでも、互いに惹かれながら和人とアイヌという立場から心を開ききれないリセとの関係には胸が痛くなる。

作者の大石静さんは、自身のブログで「江戸幕府も明治政府も蝦夷地のエキスパートである松浦武四郎を利用し、その夢と志を、簡単に踏みにじりました。時代が変わる時、また、ひとつのことが成される時、権力の影に埋もれて消える志ある人が必ずいるのだということを、視聴者の方に知っていただけたらと思って台本を書きました」と記している。

新政府参与となった大久保利通(江口洋介)が登場した時にはNHK大河『西郷どん』が思い出され、松浦武四郎の意見を聞き入れる場面に「大久保利通、けっこういいことしてるじゃん!」と希望を持ったが、その後の豹変ぶりに「大久保! やっぱりか!」と思ってしまうのは江口洋介の演技の上手さ故だろうか。

大石静さんはさらに「松本潤さんの、この仕事に対する懸命な姿は、松浦武四郎の生き方と重なって、皆様に武四郎の情熱と志と無念を切実に訴えかけてくれると思います」と呼びかけていたが、まさにそれが伝わってくるような演技だった。

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