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【エンタがビタミン♪】『サマーウォーズ』劇場公開から10年、AIや仮想通貨の進歩で現実の脅威とならぬよう「よろしくお願いしま~す!」

TechinsightJapan / 2019年7月20日 20時20分

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マッドハウス制作のアニメ映画『サマーウォーズ』(監督:細田守/脚本:奥寺佐渡子)が2009年8月1日に劇場で公開されて今年で10周年となる。テレビの地上波放送ではすっかり夏の風物詩となり、7月19日に日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で放送されたが、10年の時を経て現実に技術が進歩するなか観る側の受け止め方も少しずつ変化せざるを得ない。

『サマーウォーズ』は細田守監督ならではの「家族」「絆」「女性の強さ」を描いているところが魅力の根底にある。舞台となる「陣内家」とインターネット上の仮想世界「OZ」を対比させることで、それをさらに強く印象づけることに成功した作品と言えるだろう。

仮想世界「OZ」にAI(人工知能)「ラブマシーン」が侵入したことで現実の世界が混乱に陥り、主人公の数学が得意な高校生・小磯健二(声・神木隆之介)やヒロインの篠原夏希(声・桜庭ななみ)、夏希の又従兄弟で格闘ゲームが得意な中学生・池沢佳主馬(声・谷村美月)をはじめ陣内家の人々が難局に立ち向かう物語だ。

成長の早い犬の1年は人間の7年に相当するという意味で、ITなど技術革新の変化が激しいことを「ドッグイヤー」と呼ぶが、まさにこの10年でAIは格段の進歩を見せた。『サマーウォーズ』公開時に、いずれは家庭でスマートコンピュータが使われ音声で命じるだけで「承知しました」とテレビのスイッチを入れたり、電話をかけてくれるようになると想像した人がいただろうか。

さらにネットの仮想世界も大きく変わり、ビットコインなど仮想通貨の広がりでマネーロンダリング(資金洗浄)の危険性を不安視する声も出ている。折しも27億人が利用しているフェイスブックが2020年から仮想通貨「リブラ」の運用計画を発表しており、セキュリティ対策などは万全と言うが、もし「ラブマシーン」のようなAIが開発されたら『サマーウォーズ』で起きた騒動が現実になるかもしれない。

2018年3月に亡くなったスティーヴン・ホーキング博士は「ドナルド・トランプ米大統領の言動」「フェイスブックやグーグルなど巨大企業による情報支配」「AI開発の必要性と危険性」を不安視しており、特に「AIが完全に人間の代わりになるのではないかと恐れています」と警鐘を鳴らしていた。

AIの開発や仮想通貨の拡大においてそのような危険に陥らぬよう、関係者には小磯健二の言葉を借りて「よろしくお願いしま~す!」と呼び掛けたいところだ。

この投稿をInstagramで見る スタジオ地図さん(@studio_chizu)がシェアした投稿 - 2018年 9月月22日午前7時02分PDT

画像は『スタジオ地図 2019年6月21日付Instagram「サマーウォーズ10周年記念」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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