【海外発！Breaking News】Amazon配達員、仕事中に犬を盗みオンラインで販売しようとして逮捕（米）

このほどアメリカで、飼い犬を盗みオンラインで販売したAmazon配達員の女が逮捕された。幸いにも売買成立には至らず、犬は飼い主のところに無事に戻ったという。『New York Post』『cleburnetimesreview.com』などが伝えている。

米テキサス州に住むアンソニー・フィリップさん（Anthony Phillips）と妻のアマンダさん（Amanda）が飼っている2歳のダックスフント“RJ”が今月5日、何者かに連れ去られてしまった。RJはこの日、フィリップさんがドアを開けた瞬間に外に出てしまい、近所の庭で遊んでいたという。

犯人はAmazon配達員をしていたマイカー・ケヨナ・ウェイド（Mycah Keyona Wade、22）だった。マイカーはその時、ボーイフレンドのディバンタ・リン・モーリング（Devanta Lynn Mooring、23）と一緒に配達中だった。

マイカーは庭で遊んでいるRJに気付き、近くで庭仕事をしていた男性に「この犬の飼い主は誰？」と尋ねた。男性がフィリップさん宅を指差した途端に、マイカーはRJを掴んでその場から逃げ去ったのだ。

しかしマイカーがRJを連れ去る様子を、フィリップさんの近隣宅の監視カメラが捉えていた。映像からAmazon配達員だと気づいたフィリップさん夫妻はAmazonのサービス責任者に連絡し、監視カメラの映像に映っている従業員の特定を依頼した。

Amazonの協力のもとマイカーは逮捕に至り、今月9日にRJはフィリップさん夫妻のもとへと戻ることができた。

マイカーを逮捕したパーカー郡保安官事務所では捜査を進めていたが、そこで彼女のさらなる悪事が発覚した。マイカーは盗んだRJをオンライン上で100ドル（約10,800円）で販売していたのである。

保安官のイーサン・スターク氏（Ethan Stark）は「販売主の連絡先の記載はありませんでしたが、あれはRJに間違いありません」と話している。さらにフィリップさんによると、マイカーは必死に買い手を見つけようとして価格を70ドル（約7,600円）まで下げていたという。

後にその販売ページは表示されなくなったが、マイカーが後に削除したもようだ。なお連れ去られたRJは健康にも問題はなく、Amazonから送られた犬用のおやつなどを喜んで食べているそうだ。

フィリップさんはAmazon社に対して「今回の件を教訓とし、従業員は荷物を届けるだけでなく会社の顔でもあるため、雇用する前にはしっかりと調査をして欲しい」と語ったが、マイカーとそのボーイフレンドは既にAmazonを解雇されている。

またフィリップさんは、教訓として「セキュリティシステムを導入するためいろいろ調べています。そして自宅の周りにフェンスを設置するだけでなく、犬にはチップを埋め込む予定です」と述べている。

画像は『New York Post　2019年7月29日付「Amazon driver busted after stealing dog from family’s yard」（Parker County Sheriff’s Office）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）