【海外発!Breaking News】全身火傷でつらい治療に耐えてきた柴犬、火傷被害者のセラピー犬を目指す(米)
TechinsightJapan / 2019年8月2日 5時50分
昨年10月に米ジョージア州で起こった火災により、柴犬の“タカ”(当時8歳)が全身に火傷を負った。飼い主のもとを離れたタカはその後、多くの人の温かいサポートを受け数々のつらい手術にも耐えてきた。そして火事から9か月が経った今、タカは火傷に苦しむ患者を癒す“セラピー犬”になるべく訓練を受けているという。タカの奇跡の回復と人々の優しい愛が詰まったニュースを『WRDW News 12』『PEOPLE.com』などが伝えている。
昨年10月下旬、ジョージア州オーガスタの一軒家で火災が発生した。家は全焼し、この家で飼われていた柴犬のタカはなんとか自力で逃げだしたものの、近隣住民に瀕死の状態で発見された。
同州マルティネスにある「ケア・モア動物病院(Care More Animal Hospital)」に運ばれたタカは全身と顔に酷い火傷を負っており、痛みから鳴くのを止めなかった。獣医エミリー・マーティンさんは生きているのがやっとの状態のタカを慰めようとそばで優しく歌を歌い、つきっきりで看病した。タカはエミリーさんの声に安心したのか落ち着いたものの、エミリーさんはその日、苦しむタカをひとりぼっちにはできないと自宅に連れて帰った。
しかしタカの症状は深刻だった。その後、呼吸困難に陥ったタカは同州ジョージア大学獣医学部病院に搬送され、酸素吸入を受けた。タカの痛みとの闘いは続いた。
4人の幼い子供を抱えて全てを失ったタカの飼い主は、重傷のタカの治療を獣医らに託したが、経済的にも貧窮したことからタカを再び家族として迎え入れることはなかった。ケア・モア動物病院のスタッフはSNSを中心に寄付を募り、タカの治療のために約108万円(10,000ドル)を集め、タカの回復を願った。また大学病院から同病院に戻ってきたタカには、近隣住民から毛布やタオルなどの差し入れが届いた。さらには同州オーガスタにある火傷専門センター「Joseph M. Still Burn Center」がボランティアで治療の協力を申し出るなど、温かいサポートが途切れることはなかった。医師らは壊死組織を取り除いたり、皮膚移植手術を施すなどして必死にタカを支えた。タカにとってはつらく長い治療が続いたが、周りの優しさをしっかりと感じていたのだろう。タカはスタッフに甘えるようになり、少しずつ元気を取り戻していった。
火事から約2か月後、火傷専門センターの医師らによってタカの目の周りの皮膚移植手術が行われた。これによってタカは新しい瞼を手に入れ、再び瞬きができるまでに回復した。さらに今年1月、タカに新しい家族ができた。ケア・モア動物病院に搬送されてきたその日からタカの世話をしてきた動物看護師のクリスタル・レズリーさんが、タカを自宅に引き取ったのだ。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
近所から怒声や苦情が殺到…「犬の認知症」で夜鳴きが止まらなくなった愛犬に80代女性が下した苦渋の決断【2023編集部セレクション】
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 16時15分
-
【海外発!Breaking News】ピットブルに襲われ右腕と片耳を引きちぎられた作家、命の危機を脱し「左手で執筆」と意欲(ブラジル)
TechinsightJapan / 2024年4月17日 5時0分
-
犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...当局が撮影していた、犬の「尋常ではない」様子
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月12日 18時2分
-
夜の国道…車に轢かれた野良猫がみせた生きる力「平凡なOLでも、ひとつの命を救えた」支援で紡がれた奇跡の物語
まいどなニュース / 2024年4月11日 16時20分
-
保護した元繁殖犬が突然吐血 主治医の病院は休診日 すがる思いで頼った別の獣医師が発した勇気の言葉
まいどなニュース / 2024年4月9日 17時30分
ランキング
-
1プーチン氏、戦術核演習を指示=「西側への対抗措置」
時事通信 / 2024年5月6日 19時13分
-
2バイデン政権、米国製弾薬のイスラエル輸送を停止か…ハマスとの戦闘開始後で初
読売新聞 / 2024年5月6日 17時10分
-
3中国、カナダの調査は「うそ」 総選挙に介入と報告書
共同通信 / 2024年5月6日 20時33分
-
4仏中首脳が会談=ウクライナ、貿易摩擦で溝
時事通信 / 2024年5月6日 23時52分
-
5ラファ東部から「10万人退避させている」 イスラエル軍
AFPBB News / 2024年5月6日 16時28分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください